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令する
「令する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
令するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
坐れ、坐ってくれ。……一人でも減ると俺はおもしろくないんだ……坐れえおい。俺が命
令するぞ」
婆やが何かいいながらチャブ台を引いた。壁ぎわに行ってばらばらにそれ....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
るのべつ幕なしの音楽浴を計画したいと思います。そうすれば国民全体を一人の人間に命
令するように不揃いなしに右にでも左にでも向かせることが出来るのです」 「完全に自....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
A中尉の黙っているのを見、どうしようかと迷っているらしかった。が、A中尉は次に命
令する言葉を心の中に用意していた。が、しばらく何も言わずに甲板の上を歩いていた。....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
のものらに分ったら、僕一生の男を下げるのだと心配したから、 「おい、おい!」と命
令するような強い声を出した。それでも、かの女は行ってしまったが、まさかそのまま来....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
パシカ男は、短銃をポケットに収めた。 「では、戦争否定同盟の同志として、新たに命
令する。大至急で、全国放送の用意をして呉れ給え」 局員は、たじたじとなった。 ....
「金属人間」より 著者:海野十三
えんりょなく、はぎ取るんだ」 「顔の皮をむくのですか」 蜂矢は、おどろいて、命
令する人の方をふりかえった。あまりといえば、惨酷《ざんこく》きわまることである。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
はなかなかこれを信じようとはしなかったが、先生が、変話機を使って、親しく丸木の命
令するのを聞いたと話をすると、
「ふうむ。そういうことなら、火星人は、本気でやる....
「怪塔王」より 著者:海野十三
て、顔の怪塔王が横須賀へ飛べというのに、声の怪塔王は横須賀へ飛んではならないと命
令するのです。一体どっちにしたがったものでしょうか。 もし帆村探偵がそこに居合....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
背中は、板を置いたようになっていた。 「この中に、おいしい酒がありまーす。私、命
令する。その酒、コップに入って出てきます」 博士が豚の方に手をさしのばすと、豚....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は、わざわざ伝声管にとりついて、重任の柳下航空兵曹長に、こまごまと任務について訓
令するところがあった。 「――分かったな」 「はい」 と空曹長は早口に復誦した....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
常なる精神集中状態に入るのだった。 「くろがね天狗、出てこい!」 そういって命
令すると、精神が電波のように空間を走って、洞の中に安置されている所謂くろがね天狗....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ゲンを多分に含んだ表皮細胞が発見されるなんてくだりを……」 「ミチミ。僕は君に命
令するよ。その話はもうおよし。それに日比谷の陸海軍の合同軍楽隊の演奏がもう始まる....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。当時の青年は皆その風を望んで蘇峰に傾倒し、『国民之友』は殆んど天下の思想界に号
令する観があった。二葉亭もまた蘇峰が高調した平民主義に共鳴し、臂を把って共に語る....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
教宗にては僧侶の階級を三等に分かつ。教正、訓導、試補これなり。教正は訓導を監督指
令するの権を有す、訓導は一カ寺の住職となることを得、試補は訓導の候補者なり。教正....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
立案も政治上の顧慮を重視して作戦目標および作戦路を決定し、その作戦実施を将軍に命
令する。 攻勢作戦を行なわんとせば先ず巧みに倉庫を設備する。倉庫は作戦を迅速に....