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令旨
「令旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
令旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
から関東・陸奥にかけ、常に連絡も取れたし、それに北条氏討伐御計画の頃、護良親王の
令旨は全国に飛んでいるので、地方には最後まで吉野朝に味方した豪族が多くあった。こ....
「三国志」より 著者:吉川英治
福建は、茘枝と龍眼の優品を産し、温州は柑子(蜜柑)の美味天下に有名である。魏王の
令旨とあって、呉では温州柑子四十荷を、はるばる人夫に担わせて都へ送った。 舟行....
「三国志」より 著者:吉川英治
男の曹熊君には、父君の喪にも会し給わず、いまだに即位のご祝辞もありません。故に、
令旨を下して、その罪をお責めになる必要がありましょう。不問に附しておくべきではあ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
野山の愛染宝塔に拠って砦をきずき、諸国へむかって、公然、 “義兵ヲ募ル” の
令旨を発しているという。 また。とかくこの鎌倉では「名もない土豪の小さかしい野....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
吉野を宮方の総本城とし、ご自身、全土の総司令官をもって任じ、いわゆる“大塔ノ宮|
令旨”の檄を海からも陸からも天下に発し――隠岐の父皇のうばい返しまでを――画策し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
姓のうちから頻々と出ておりますが」 「さっそく諸所へ、厳戒の制札を立てろ。また、
令旨は、大塔ノ宮のおん名を以てするがいい」 「楠木家の名ではいけないのですか」 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いではあっても、かつての御門跡の宮ではなかった。 そのうえ、天下の武士は、宮の
令旨によってもうごいた。新田義貞はもちろん、正成すらも、指揮下の一将校と見ておら....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
来心ジミている。 たとえば義貞などは、吉野攻めに参加しつつ、ひそかに大塔ノ宮の
令旨を乞い、急に仮病をとなえて本国へ立ち帰るのだ。現代人の史眼には信じられぬこと....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
以仁王と頼政の挙兵”がこの物語の上で近づきかけている。 それの口火を切る王の“
令旨”を持った新宮十郎行家が、諸国の源氏を説きに駈けまわるだんになると、爆発的な....