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以内
「以内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
以内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
際、相談の出来そうな長屋式のをお心掛けなすって下さい。実はその御様子じゃ、二十円
以内の家は念頭にお置きなさらないように見受けたものですから、いささか諷する処ある....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
や葉をべた/\くつゝけて行くのである。が、これが又、非常な速さで、大概の花は五分
以内で仕上げてしまふ。 かうして花が出来上ると、客の抜いた籤と照合せる。が、勿....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
た。彼はまず第一に、諸遊星の軌道面と黄道面との間の角が自然に、全く偶然に、七度半
以内(すなわち、最大可能の傾斜角一八〇度の二四分の一)にあるという蓋然性は非常に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
当であろう。言い換えれば今から三十年内外で人類の最後の決勝戦の時期に入り、五十年
以内に世界が一つになるだろう。こういうふうに私は算盤を弾いた次第であります。 ....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
間と関連せずには考えられないし、映画の世界のできごとはどんなに複雑でも通例二時間
以内に圧縮整理されてしまう運命を持っている。たえず美の法則に従って映画の流れを整....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
めて一本にする技術が完全というところまでいっていないので、まず、四、五千メートル
以内なら有効にはたらく」 「四、五千メートルまでなら、じゅうぶん使い道があります....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
りなと射殺してやりましょ』 『なにイ――距離を測量したか?』 『二百五十メートル
以内――只今計りました。』 『じゃア、やれ! 沈着に発砲せい!』 『よろしい!』....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
中性子を利用したすごい透過力のある銃である。あまり遠くまではきかないが、二百|米
以内なら、岩でも鋼板でもすぱりと切ってしまう力がある。そして近ければ近いほど、そ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、弦光法師は配慮した。……俥賃には足りなくても、安肉四半斤……二十匁以上、三十匁
以内だけの料はある。竹の皮包を土産らしく提げて帰れば、廓から空腹だ、とは思うまい....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
にいったのであるが、言外おのずからその明眸の届くべき大審院の椅子の周囲、西北三里
以内に、かかる不平を差置くに忍びざる意気があって露れた。 「どうぞまあ、何は措き....
「錦紗」より 著者:犬田卯
に入っている、十歳から十二歳までの子供だ。よそから来て通りがかりに見つけて、一里
以内のところへ持ち去っている。それで、金はまだそのままそっくりしている。使いたく....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るところのものにして、古来、人の妖怪不思議と称して道理の外に置きたるものを、道理
以内に引き入れんことをもって、余が研究の目的とす。しかしてその説明法に、外界一方....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れんとするは、ただに難事なるのみならず、今よりその策を立つるも、十年ないし二十年
以内に成功を期すべからざるは明らかなり。かつその策を立つるに、あらかじめ夥多の資....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ルーおよびハワイ内地旅行 七百八十七マイル (十マイル
以内の短距離往復はこの中に算入せず) 余の世界周遊は前後三回にして、 第一回は....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
国は充分な力がないのにおめおめ我が海軍と決戦を交うると考うるのか。また戦争が三年
以内に終ると信ずるのか。日米開戦となったならば極めて長期の戦争を予期せねばならぬ....