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仮泊
「仮泊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仮泊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
一四 わが万寿丸は、三日間の道を歩んで、その夜十一時ごろ横浜港外へ
仮泊するはずだった。船は勝浦《かつうら》沖を通った。浦賀《うらが》沖を通った。や....
「振動魔」より 著者:海野十三
海岸林間学校が相模湾の、とある海浜にひらかれていたので、柿丘夫妻は共にその土地に
仮泊して、子供たちの面倒をみていた。一方雪子夫人は、東京の郊外を巡回する夏期講習....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
疾走する、間もなく佐賀藩の軍艦を中心に編制した新政府の海軍がやって来る。宮古湾に
仮泊したところを幕軍がふいに逆襲した。甲賀源内の指揮する回天艦が乗りつけたのだ。....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
舵器に故障を起したので、その某島へ寄って修理をやった。そのために前後五日間そこに
仮泊していた。その間に、わしははからずも黄金メダルを手に入れたのじゃ。……どうし....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
游する。白人の密猟者にとっては、千島第一の猟場なのだ。 虎丸は、アブオス島沖に
仮泊すると、いよいよ最後の密猟を開始した。五|艘の端艇は、早朝から、海霧を破って....
「烏の北斗七星」より 著者:宮沢賢治
との間、亜鉛《とたん》の板をひろげたような雪の田圃《たんぼ》のうえに横にならんで
仮泊《かはく》ということをやりました。 どの艦《ふね》もすこしも動きません。 ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
旅」と言って、街はずれの「御所」という海べの草っぱのあき地に神輿が移って、一夜を
仮泊されるのであった。 住吉神社は中浜という海べにあった。満灯飾した大船小舟が....