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仮現
「仮現〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仮現の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錯覚自我説」より 著者:辻潤
心として全宇宙の流動循環が浪打ち来るその一切の力の尖端における全宇宙の一表現、一
仮現に過ぎない。それゆえ、個人はそのまま全宇宙である。 私は今、徒らに古谷栄一....
「錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
心として全宇宙の流動循環が浪打ち来るその一切の力の尖端に於ける全宇宙の一表現、一
仮現に過ぎぬ。それ故――個人はそのままで全宇宙である。 勿論、どうして惰性のた....
「死生」より 著者:幸徳秋水
には固より終始もなく生滅もなき筈である、左れど実体の両面たる物質と勢力とが構成し
仮現する千差万別・無量無限の個々の形体に至っては、常住なものは決してない、彼等既....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
る世界でなければならない、文化をも否定する世界でなければならない。イデヤ的世界は
仮現の世界である。イデヤ的なるものは、生れるもの、死に行くもの、変じ行くもの、過....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
り方が一倍と広く、社殿そのものも、天空高く浄められたる久遠の像と、女神の端厳相を
仮現する山の美しさを、十分意図にいれ、裏門からの参詣道を、これに南面させて、人類....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ンが召し出した所のものである。もし仮に存在自身が弁証法的であるならば、その存在は
仮現の世界であってまだ真の存在界には属さないであろう。イデア自身は、であるから到....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
、終始もなく、生滅もないはずである。されど、実体の両面たる物質と勢力とが構成し、
仮現する千差万別・無量無限の形体にいたっては、常住なものはけっしてない。彼らすで....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
でもなく、実は幡江の錯覚が、起した幻に過ぎないのです。と云うのは心理学上の術語で
仮現運動と云って、十時形に小さい円を当てて、その中心に符合させる。そして、その二....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
フェレスに掛かる。)
メフィストフェレス(真面目らしき態度にて。)
「
仮現の形。虚妄の詞。
心を転じ、境を転ず。
ここにあれ。またかしこにあれ。」
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