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仮粧
「仮粧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仮粧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
は随分逆毛が沢山交ッて居ます夫だから私しは若しや茶番師が催おしの帰りとか或は又|
仮粧蹈舞に出た人が殺したでは無いかと一時は斯も疑ッて見ました併し大隈伯が強硬主義....
「寒中滞岳記」より 著者:野中至
き、かかる場合に於て、予も幾分《いくぶん》か頭痛を感ずることあるも、何ともなきを
仮粧《かそう》したり、また土用中なるにもかかわらず寒気|凜冽《りんれつ》にして、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うな旅だった。――ここから先にも、清見潟、黄瀬川、足柄、大磯小磯、そして鎌倉口の
仮粧坂まで、ほとんど道の辺の花を見かけない宿場はない。 だが、路傍の花も、道々....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
独りひそかな快哉を叫んでもいた。 輿は町端れから、山蔭の小道へかかり、ほどなく
仮粧坂の上へ出ていた。そこの葛原ヶ岡には、白い幕を引いた死の座がもう風の中に出来....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ、註文をつけていた。 浜御所の廻廊すべての吊り燈籠に灯を入れること。そして、
仮粧坂や名越の傾城、白拍子などを、たくさんに呼びあつめろ。こないだの晩のように、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の中軍は、おなじく大将足利若御料の輿と共に、ちょうど左右両翼軍の中間の路にあたる
仮粧坂の方へと、その陣足を雲のように迅めていた。 鎌倉攻め。それの総がかりは、....