仰望[語句情報] »
仰望
「仰望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仰望の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
慧なりしこと知る可し。時に宋濂一代の大儒として太祖の優待を受け、文章徳業、天下の
仰望するところとなり、四方の学者、悉く称して太史公となして、姓氏を以てせず。濂|....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
、しかも、そうした不平士族の連中の中には西郷隆盛の征韓論の成立を一日千秋の思いで
仰望していたものが少くなかった。祖先伝来の一党を提げて西郷さんのお伴をして、この....
「地上」より 著者:島田清次郎
教室のドアを出たとき、あの微笑を洩したとき感じた平一郎に対する静かに有望な未来を
仰望しみるような一種の「いい奴」という風な好意は失せて、あとには「危険な奴」とい....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
続す。午後に至りて暫時晴空を見たるも、晩に及んでまた雨となる。 帰舟已入太平洋、
仰望。 (北に向かう船はすでに太平洋に入り、仰いで天の果てを望めば、ただ広くはて....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
悲壮の気がみなぎっていて、これがその歌の調べに弱くはげしいすすり泣きと、怒りと、
仰望とを与え、ともすれば挫けようとする気力を、正統を信ずる心によって鞭打ちつづけ....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
れば、猛将、強兵は、彼の信じるところであろうが、人心の帰趨がどこにあるか、諸侯の
仰望が、上杉、直江にあろうか、古今の大才を持ちながら、ここの天下の勢いがどう流れ....