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仰角
「仰角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仰角の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ィートとすれば、おそらくそれを抜くこと八千フィートあまりだろう。私はそこで、首の
仰角をさらにたかめて空をみた。
まもなく、よもやそこにと思われる中空の雲のあい....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
地と計算をはじめる。相良の乗った宇宙艇の進路は、大体火星に向けられていることが、
仰角と方位と速度から判った。だが、それには猶少しの疑問がないでもなかった。相良は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。 一死報国! 猪口才なりメリケン艦隊! ――各艦の主砲は、一斉にグングン
仰角を上げて行った。 弾薬庫は開かれ、砲塔の内部には、水兵の背丈ほどある巨弾が....
「人魂の一つの場合」より 著者:寺田寅彦
ランダから池の向こうの踊り場を正視していたときに、正面から左方約四十五度の方向で
仰角約四十度ぐらいの高さの所を一つの火の玉が水平に飛行したというのである。その水....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
、また同時に啼音のテンポを実測するのが近道であろう。鳥の大きさが仮定できれば単に
仰角と鳥の身長の視角を測るだけで高さがわかるし、ストップ・ウォッチ一つあればだい....
「伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
ロメートル、すなわちざっと五里である。それから計算してみると、大垣から見た山頂の
仰角は、相当に大きく、たとえば、江の島から富士を見るよりは少し大きいくらいである....
「小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
れている。これは明らかに噴煙の頭に大きな渦環が重畳していることを示すと思われた。
仰角から推算して高さ七八キロメートルまでのぼったと思われるころから頂部の煙が東南....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
の使用にとりかかった。むろん、『四十一度十三分』というのは現視地平(17)の上の
仰角を指しているものにちがいない。なぜなら、水平線上の方向は「北東微北」という言....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
誰の目にもはっきりそれと分る望遠鏡が出来上った。帆村はクランプをまわして望遠鏡の
仰角をあげると、その焦点を調整した。 「ああ、千早館をここから監視なさるのね」 ....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
戦艦マサチュセッツとインディアナの四十センチの巨砲、併せて二十門は、ぎりぎりと
仰角をあげ、ぐるっと砲門の向きをかえたかと思うと、はるか五千メートルの沖にじっと....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
あった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方位角と
仰角とではかってみると、だいたいその見当である。 山岸少年が、報告にもどってき....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
報」 「ウム」 「本隊は午前三時十五分に於いて、北より西に向いて水平角七十二度、
仰角八十度の方向に、敵機と認めらるる爆音を聴取せり。終り」 「御苦労」 伝令は....
「観点と距離」より 著者:寺田寅彦
れないが、しかしいくらかこれを支持するような事実が他にも若干ある。 太陽や月の
仰角を目測する場合に大抵高く見過ぎる。その結果として日出後または日没前の一、二時....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
うに見えたが、潜望鏡と司令塔以外のものはいっさい取り払われて、船首に近い三|吋大
仰角速射砲の跡には、小さな艙蓋が一つ作られていた。 しかし、そこは断崖の下で、....