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仲直り
「仲直り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲直りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
の小酒盛《こざかもり》をする。そのあげくが、笑ったり、泣いたり、けんかをしたり、
仲直りをしたり――言わば、世間並みの恋人どうしが、するような事をして、いつでも夜....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
言わないと誓った。 世間をおそれる身が長く端居《はしい》はできないので、二人の
仲直りを見とどけて綾衣は早々に奥へはいった。昼でも暗い納戸には湿《しめ》って黴《....
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
あまりに御短慮でござります。これ、おがみます、頼みます。どうぞもう一度分別して、
仲直りをして下さりませ」 拝《おが》みまわる女を源三郎はまた蹴倒した。 「女が....
「姪子」より 著者:伊藤左千夫
嘩《おおげんか》をやった話もあった、それでも終いには利助から、おれがあやまるから
仲直りをしてくろて云い出し誰れの世話にもならず、二人で
仲直りした話は可笑しかった....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
それを宗兵衛が無理に二階へ連れて行って、どういう風になだめたか知りませんが、まあ
仲直りをしたような様子で、夫婦は無事に二階を降りて来ました。もう四ツ時分だから駕....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が、ともかくも仲間同士が背中合わせになっているのはどっちのためにも悪い。冠蔵とは
仲直りさせるように私がうまく扱ってやるから、きょうは我慢をして稽古にはいれ。まあ....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
い。 王 そうだ。我々は二人とも間違っていたのだ。(王子の手を取る)さあ、綺麗に
仲直りをしましょう。わたしの失礼は赦して下さい。 王子 わたしの失礼も赦して下さ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
ったり、またそんな態度を見せた場合には、即刻僕は本当に君と絶交する。」 最後の
仲直りの時に僕は彼女にそう言ったのだ。そして今、ゆうべ僕は、彼女の顔の中に確かに....
「奇妙な遠眼鏡」より 著者:香倶土三鳥
れは不思議だ。これは大かた今まで自分ひとりで遊んでいたのに、今度はお兄さんたちの
仲直りをさせたので、神様がごほうびに開いて下すったのでしょう」 「ほんとにそうで....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
っているよ、わかっているよ) と、頤をしゃくってみせた。 杉田二等水兵は、尚
仲直りをさせようとして、自分の両手をがっちり握りあわせて、しきりに上下にふってみ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
嬢その人であった。公爵令嬢はいくたびもトムスキイと踊っているうちに、彼とすっかり
仲直りをして、踊りが済んだのちに彼は公爵令嬢を彼女の椅子に連れて行った。そうして....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
謡言はなかなか盛んだ。挙人老爺は自身来たわけではないが長い手紙を寄越して趙家と「
仲直り」をしたらしい。趙太爺は腹の中が一変して、どうしても彼に悪い処がないと感じ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
た。 あくる年わたしは再びシムラで逢った。――彼女は単調な顔をして、臆病そうに
仲直りをしようとしたが、私はもう見るのも忌だった。それでも幾たびか私は彼女と二人....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ので、それが土台になって二人はいつでも喧嘩をしました。二人は喧嘩をしたかと思うと
仲直りをし、
仲直りをしたかと思うと、また喧嘩をしました。 村の人たちには、どう....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
好んでいます。――また、ボンでの私たちの楽しい子供時代の出来事を――喧嘩のことも
仲直りのことも――小さなことまですっかり聴いて知っております。――あなたにお目に....