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「任ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

任ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宣言一つ」より 著者:有島武郎
考えてみることなしに、みずから指導者、啓発者、煽動家《せんどうか》、頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かねばなるまい。第四階級は他階級からの憐憫《れ....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
らの内にある者は早くすでに立派にキリスト教を「卒業」して今は背教者をもって自から任ずる者もあります。またはこの書によって信者になりて、キリスト教的文士となりて、....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
あの函は二重底になっていて、その間に挟んであったわけなのよ。もし政府がその保管に任ずることが出来ず、外へ行ってしまったとなると、とんでもない事態となるんです。そ....
火薬船」より 著者:海野十三
の船は、貨物ぐるみ、一千五百フランで買うことにして、このロロー氏を、新たに船長に任ずる。よいかな、虎船長とやら」 よいもわるいもない。虎船長は、フラン紙幣をう....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
で。) と云う声が少し震えました。 (貴下に、その紫の袖を許しました、その責に任ずるために、ここに短銃を所持しております、――その短銃をもってここに居て革鞄を....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
い。若しもわれ等が、古代の啓示の矛盾を指摘し、何れの啓示も、決して円満具足を以て任ずるものでないことを告ぐれば、彼等はドグマだらけの神学者の常套語などを傭い来り....
妖怪学」より 著者:井上円了
なり。かくして、手も身体もともに動揺するの習慣を生ずるに至れば、これを無意無心に任ずるも、自然に動揺するを見る。 これを要するに、第一に、人をして数分間その手....
迷信解」より 著者:井上円了
己の力の及ぶ限りを尽くして、もしなお力の及ばざるところあれば、これを自然の運命に任ずるがよろしい。決して易筮などの力をかるるに及ばぬ。諺に「陰陽師身の上知らず」....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
。 かくして、手も身体もともに動揺するの習慣を生ずるに至れば、これを無意無心に任ずるも、知らず識らず動揺するを見る。そのすでに動揺するに当たりては、手の一端に....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
竹馬の友の万年博士を初め若い文学士や学生などと頻りに交際していたが、江戸の通人を任ずる緑雨の眼からは田舎出の学士の何にも知らないのが馬鹿げて見えたのは無理もなか....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
。が、その社会的位置に相応する堂々たる生活をしていたので、濁富でないまでも清貧を任ずるには余りブールジョア過ぎていた。それにもかかわらず、何かというと必要もない....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
学、三馬の文学ではなかった。 然るに当時の文壇は文芸革命家をもて他も許し自らも任ずる春廼舎主人の所説ですらが根本の問題に少しも触れていない修辞論であって、人生....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
地がして意気満盛、恐らくその心事に立入って見たら新聞通信員を踏台として私設大使を任ずる心持であったろう。が、二葉亭の頭は活きた舞台に立つには余りに繊細|煩瑣に過....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の万一を助けんと欲するなり。 人あり、政教子に問うて曰く、君は哲学をもって自ら任ずるものにあらずや。しかるに今、政教に関するはなんぞや。政教子曰く、政教すなわ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
役に服し、更に奉公の精神に満ち、真に水も洩らさぬ挙国一体の有様となった時武力戦に任ずる軍人は自他共に許す真の適任者であり、義務と言う消極的な考えから義勇と言う更....