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企業家
「企業家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
企業家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
という事……そういう点にかけては、なかなか綿密に行き届いたもので、それをいかにも
企業家らしい説服的な口調で順序よく述べて行った。会話の流れがこう変わって来ると、....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
踊っていた。そして、ついに別荘を買ったのである。ところが銀ちゃんは、 「与太者が
企業家になって、別荘を買うとは何たるキャッキャッの世の中だ。別荘から出て来たと思....
「十五年間」より 著者:太宰治
とは、どんな根本的な差異があるか。皇室または王室と直接のつながりのあるサロンと、
企業家または官吏につながっているサロンと、どう違うか。君たちのサロンは、猿芝居だ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
あったように、もっと外の管轄にぞくすることは、有名だ。 こうやってスポーツは、
企業家の手や日本精神家の手に依って、文部省の懐ろを離れて行く。スポーツは今や愈々....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ェート特許法の原理を対比させて見れば興味があるだろう。之によれば、特許権が個人的
企業家に向って売却され、無政府的で主観的な思惑による価格が発明技術家の報酬となる....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
問題はこの合理化が同業者同志の間の合理化や何かではなくて、国家権力の当事者と映画
企業家との間の云わば一種の政治的対立の間に於ける協定だということである。 映画....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
そこで当然リンピイは、妻の一使用人として以外に自分だけの内職を持っていた。ここに
企業家リンピイ・リンプの非凡な着眼が窺われる。すなわち、第二に彼は、一種の「船上....
「字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
を作る機会がまだまだ転がっていたので、男たちは金儲けに夢中になった結果「疲れたる
企業家」はみな晩婚で、したがって細君には子供みたいに年のちがうのが多い。だから、....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
、また部屋部屋に区切って、地図版画師や、建築師や、いかがわしい代言人や、インチキ
企業家など、あるゆる身分階級の人々に貸してあった。しかし、角から二軒目の家だけが....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
みでは才能ある作家をつかまえることも困難だし、育てることは一層不可能である。映画
企業家のせつに一考を要する点であろう。 そもそも映画のおもしろさを決定するもの....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
生ずる。いろいろな人を相手にしなければならない。その相手にする人というのは、先ず
企業家です。演出家です。或は脚本家です。俳優としての同僚です。更に見物、或は批評....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
機具を借り入れ、耕作労働者・刈入人夫・召使を雇い、農産品・肥った家畜を売る。工業
企業家は繊維・地金を買入れ、工場・仕事場・機械・道具を借り入れ、製紙工・鉄工・機....
「露の答」より 著者:坂口安吾
なったのは、木村鉄山先生のはからいでした。先生は明治中期の政客ですが、明治後期は
企業家、大正以後は趣味家です。別段出入りをしていたわけではなかったのですが、同郷....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
わが国経済界の実情は物資不足の時期は通り過ぎて、物資過剰のときとなって、資本家、
企業家は生産制限をたくらんでおります。しかるに政府は、独占禁止法の精神を無視して....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
の日本婦人の洋装と、今日のそれとを思い比べてみれば、おのずと知ることが出来よう。
企業家がこの方面にも目をつけるということは、あながち不必要のことではあるまいと思....