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伊呂波
「伊呂波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊呂波の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
ゑ 袁 を ○以上奈良朝の八十七の音韻を後世の仮名を標準にして言えば、
伊呂波の仮名四十七と濁音の仮名二十と、合せて六十七のうち、エキケコソトノヒヘミメ....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
》の詞《ことば》」の四十八音ならばよいのであります。そういうような訳で、結局この
伊呂波歌とか、あるいは天地の詞というものは、昔の人が区別して仮名を使っておった、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
僕はこの句を人間創造という意味に解釈した。云わばすべての物の創め――例えて云うと
伊呂波のい、ABCのAなのだ。それから第二節――これが一番重要な点なんだよ。ねえ....
「花吹雪」より 著者:太宰治
者諸君に対して、いささかでも反省の資料になってくれたら幸甚である。幼童のもて遊ぶ
伊呂波歌留多にもあるならずや、ひ、人の振り見てわが振り直せ、と。 三 ....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
イヨ真赤になった。今度は平仮名の「く」の字から「し」の字に変った。打棄っておくと
伊呂波四十八文字を、みんな書きそうな形勢になって来たのには、持って生れたブッキラ....
「辞書」より 著者:折口信夫
文字を集めている。これは平安朝まで溯ることができる。『倭名類聚鈔』『新撰字鏡』『
伊呂波字類抄』、皆そうである。その前は、ことば――大事な語――を覚えさせることだ....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
引きいろは屋《や》文次《ぶんじ》が住まいである。 あるかなしかのさわやかな風が
伊呂波《いろは》ずしと染め抜いた柿色の暖簾《のれん》をなぶって、どうやら暑くさえ....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
またはククの名あることを知らぬ。 ことに蟾蜍には、和名抄・本草和名・新撰字鏡・
伊呂波字類抄以下、すべて比支(或いは比支加閇留)と訓してあるのである。しからばい....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
ことは疑いを容れないのである。 いわゆる放免が検非違使庁の下部であることは、「
伊呂波字類抄」に、「放免」(ハウメン廷尉下部也)とあることによっても明白である。....