伊達男[語句情報] » 伊達男

「伊達男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伊達男の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
。昨夜舞台下で殺された男ネ、あれは竜宮劇場に毎日のように通っていた小室静也という伊達男ですよ。いつも舞台に一番近いところにいて、ジュリアが出ると誰よりも先にパチ....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
する為だ」 「えっ? なんだと?」 さすがに驚き、人を驚かすが自分は驚かぬのを伊達男の心得の第一としている手前、佐助は咄嗟に自分を恥じて、何たる心の弱まりかと....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
銀色の声が市内の電線を引ちぎってしまう。 ――うわ! 妾は嬉しい。憎い男、妾の伊達男、お前が苦しむほど抱きしめたい、女の全て投げ出して。恋の司令官早く来い。 ....
盈虚」より 著者:中島敦
とごと》く此の地に会した。渾良夫《こんりょうふ》はもともと小姓上りとて派手好みの伊達男である。此の日彼は紫衣に狐裘《こきゅう》を重ね、牡馬二頭立の豪奢な車を駆っ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の何々会社の取締役社長とある。なるほど、しかるべきミナリ、四十ぐらいの苦味走った伊達男である。 この先生はいくらかのアルコールがまわって心浮き浮きしているらし....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
めに来たのであった。 与力とは云っても貝十郎は、この時代の江戸の名物男であり、伊達男であり、風流児であり、町奉行の依田和泉守などとは、そういう点で憚りのない、....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
方では、それが法水麟太郎に、散光を浴びせる動機ともなったのである。 あの一代の伊達男――犯罪研究家として、古今独歩を唱われる彼が、はじめて現場ならぬ、舞台を蹈....
美音会」より 著者:佐藤垢石
く五十ばかりの女の人に抱かれて、にこにこしながら何事か喋っている。 『君、今夜は伊達男が来ていなそうだね』と突然、生駒君が私に言う。 『そう、僕も先刻からあちこ....