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伍
「伍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
と書いて置いた。第一の夫は行商人《ぎょうしょうにん》、第二の夫は歩兵《ほへい》の
伍長《ごちょう》、第三の夫はラマ教の仏画師《ぶつがし》、第四の夫は僕である。僕も....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
》利あらずして退く。己酉《つちのととり》(二十八日)……さらに日本《やまと》の乱
伍《らんご》、中軍《ちゅうぐん》の卒を率いて進みて大唐の軍を伐《う》つ。大唐、便....
「路上」より 著者:芥川竜之介
能を失っていた。まして実行する勇気は、容易に湧いては来なかった。従って彼は世間に
伍《ご》して、目まぐるしい生活の渦の中へ、思い切って飛びこむ事が出来なかった。袖....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
して見ようではないか?
倭寇
倭寇《わこう》は我我日本人も優に列強に
伍《ご》するに足る能力のあることを示したものである。我我は盗賊、殺戮《さつりく》....
「或る女」より 著者:有島武郎
いが、自分にはどう考えてみてもそれよりほかに道はない。葉子に離れて路傍の人の間に
伍《ご》したらそれこそ狂気になるばかりだろう。今まで打ち明けなかったが、自分は日....
「或る女」より 著者:有島武郎
新聞で知っていましたよ……人間てものはおかしなもんですね。……わたしはあれから落
伍者《らくごしゃ》です。何をしてみても成り立った事はありません。妻も子供も里《さ....
「卑怯者」より 著者:有島武郎
だして思わず足をとめてしまった。
その前後二、三分の間にまくし上がった騒ぎの一
伍一什《いちぶしじゅう》を彼は一つも見落とさずに観察していたわけではなかったけれ....
「星座」より 著者:有島武郎
くように講義している渡瀬さんを不思議に思った。そして渡瀬さんが帰ってから、その一
伍一什《いちぶしじゅう》を母に話して聞かせようとして、ふと母の境涯を考えると、と....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
なすった、父《とっ》さん。お祖母《としより》は、何処《どこ》へ。」 で、父が一
伍一什《いちぶしじゅう》を話すと―― 「立替《たてか》えましょう、可惜《あったら....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それが気懸りで気懸りで耐らなくなりました。とうとう私はある日指導役のお爺様に一|
伍一什を物語り、『若しもあの懐剣が、私の墓に収めてあるものなら、どうぞこちらに取....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
生命ある不朽の書を少数者の書斎と研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に
伍せしめるであろう。近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態はしばら....
「西航日録」より 著者:井上円了
れよりロンドンにとどまること二週余、もっぱら倹約を守る。 紳士洋行漫費銭、僕貧難
伍此同連、船乗二等車三等、止酒禁煙倹約専。 (紳士の洋行というものはみだりに費用....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
望み、左岸にティエラ・デル・フエゴ州の小丘陵の起伏するを見る。 船入布、知是波多
伍若州。 (船はマゼラン海峡に入っても風はまだおさまらず、怒濤の音のひびくうちに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。もし散兵戦闘を小隊長に委すべからずとせば、その民族は既にこの戦法時代に於ける落
伍者と言わざるべからず。 戦闘群戦術は「面」の戦法にして単位は分隊とす。その....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
、三十年代の本所は今日のような工業地ではない。江戸二百年の文明に疲れた生活上の落
伍者が比較的多勢住んでいた町である。従って何処を歩いて見ても、日本橋や京橋のよう....