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伐つ
「伐つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伐つの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
。この時の有様を『甲陽軍鑑』に、 「敵味方三千七百の人数入り乱れて突いつ突かれつ
伐つ伐たれつ互に具足の綿噛みを取り合ひ組んで転ぶもあり首をとつて立ちあがれば其首....
「運命」より 著者:幸田露伴
れて、平燕将軍となり、陳暉、平安、馬溥、徐真等の上に立ち、呉傑、徐凱等と与に燕を
伐つの任に当りぬ。庸|乃ち呉傑、平安をして西の方|定州を守らしめ、徐凱をして東の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
された、山本亡羊の『百品考』に引いた『荒政輯要』には月令に〈季夏漁師に命じて蛟を
伐つ、鄭氏いわく蛟を
伐つと言うはその兵衛あるを以てなり〉とあるを解くとて、蛟は雉....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
見せられ、仏前に引摂結縁し給ひて懇に読経供養を賜はりし後、裏庭に在りし大栴檀樹を
伐つて其の赤肉を選み、手づから弥勒菩薩の座像を刻みて其の胎内に彼の絵巻物を納め、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るを聞いた由でその話を出し居る。それらは別件として、ここにはただ桃太郎が鬼が島を
伐つに犬を伴れ行ったという類話が南洋にもある事を述べよう。タヒチ島のヒロは塩の神....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
ば末代は皆賊世なり。たゞ我一人のみにあらざるなり。夫れ殷湯の夏を奪ひ、周武の紂を
伐つ、何ぞ尭舜揖譲の政に同じからん。全く聖主賢君の風にあらず。 とある。甚だ以て....
「三国志」より 著者:吉川英治
|喝に退けてしまった。 孔融は、慨然として、府門を出ながら、 「不仁を以て仁を
伐つ。敗れざらんや。ああ!」 と、嘆いて帰った。 附近にたたずんでいた厩の小....
「三国志」より 著者:吉川英治
奎は、大いに酔って、古詩を吟じ、時事を談じたりした挙句、 「将軍はいったい、真に
伐つべきものは、天下のどこにいると思うておられるか」 などと云いはじめた。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
急使を蜀へはしらせ、蜀の玄徳に天子を扶けよと、綸旨を伝えるならば、この際、曹操を
伐つことは決して難事ではないと考えられます。どうか、あなたはわれわれの上に立って....
「三国志」より 著者:吉川英治
人の老熟とを示してきた。 「朕の生涯にはなおなさねばならぬ宿題がある。それは呉を
伐つことだ。むかし桃園に盟をむすんだ関羽の仇を討つことである。わが大蜀の軍備はた....
「三国志」より 著者:吉川英治
ち代り来て彼へただした。 「この秋こそ、大兵を起して、年来の魏の患いたる宿敵蜀を
伐つのだと、帝には仰せられている。その事はほんとうでしょうか」 すると劉曄は一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
下への愛情や登用の軽重も極めてはッきりしておいででもあった。つまりは、 “幕府、
伐つべし” “まつりごとを、王朝の古に復せ” となす、同志的な結合をもつ後醍醐....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
に、毛利方では、御着、姫路の異端をもって、 「捨ておかれぬ大事である」となして、
伐つならば今、信長がなお、他に繁忙なうちにこそと、はやくも兵船十数艘に、芸州吉田....