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休み
「休み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
休みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
け》には行かなかった。
「カルメンは僕等のイイナじゃないね。」
「イイナは今夜は
休みだそうだ。その原因がまた頗《すこぶ》るロマンティックでね。――」
「どうした....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
ば、足場を失わせようとする。犬は、そのすきに乗じて、熱い息を吐きながら、いよいよ
休みなく肉薄した。もうこうなっては、ただ、窮余の一策しか残っていない。そこで、彼....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
もう夜の十時頃だった。
「わしはな、これからひと眠りします。あなたも御遠慮なくお
休みなすって下さい。」
甲野は妙に玄鶴を見つめ、こう素っ気ない返事をした。
「....
「影」より 著者:芥川竜之介
西の指はたちまちの内に、目まぐるしい運動を続け出した。と同時にタイプライタアは、
休みない響を刻《きざ》みながら、何行かの文字《もじ》が断続した一枚の紙を吐き始め....
「彼」より 著者:芥川竜之介
とになった。それは転地とは云うものの、大抵は病院に暮らすものだった。僕は学校の冬
休みを利用し、はるばる彼を尋ねて行った。彼の病室は日当りの悪い、透《す》き間《ま....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
」
「生きている? 誰が?」
そこに長い沈黙があった。時計はその沈黙の中にも、
休みない振子《ふりこ》を鳴らしていた。
「誰が生きているのさ?」
しばらく無言....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
りも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、まず一
休み休むつもりで、糸の中途にぶら下りながら、遥かに目の下を見下しました。
する....
「女」より 著者:芥川竜之介
※《におい》を放っていた。雌蜘蛛はそこまで上りつめると、今度はその莟と枝との間に
休みない往来を続けだした。と同時にまっ白な、光沢のある無数の糸が、半ばその素枯《....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
かった。動くともなく動き、流るるともなく流れる大川の水の色は、静寂な書斎の空気が
休みなく与える刺戟《しげき》と緊張とに、せつないほどあわただしく、動いている自分....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
で森全体が、彼の行手を遮《さえぎ》るべく、生きて動いているようであった。
彼は
休みなく進み続けた。彼の心の内には相不変《あいかわらず》鬱勃《うつぼつ》として怒....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
存知ないのか、夜は京極《きょうごく》の御屋形《おやかた》にも、滅多《めった》に御
休みではなかったのです。しかし御主人は不相変《あいかわらず》、澄ました御顔をなす....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
この怖れを眼ざめさせた。――云わば、修理の心は、自分の尾を追いかける猫のように、
休みなく、不安から不安へと、廻転していたのである。
――――――....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
だ足がらをすくって西川を泣かせたことだけであろう。 僕はまた西川といっしょに夏
休みなどには旅行した。西川は僕よりも裕福だったらしい。しかし僕らは大旅行をしても....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とで、自然界の力の研究に大なる価値があるだろう。」 と書いた。 それから四日間
休み、その間にもっと強い磁石を他から借りて来た。これで実験したところ、著しく作用....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
学校が終ると、彼は年長の少年のために友だちともなり、遊び相手ともなった。そして、
休みの日の午後には年下の子供を家に送って行ってやったが、偶然その子に綺麗な姉がい....