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「伝兵衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伝兵衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
外と申すよりほかはございません。そのほか、新藤源四郎《しんどうげんしろう》、河村伝兵衛《かわむらでんびょうえ》、小山源五左衛門《こやまげんござえもん》などは、原....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
二 巳之助の一件から十日ほどの後である。京の織物|商人《あきんど》の逢坂屋伝兵衛が手代と下男の三人づれで、鈴ヶ森を通りかかった。本来ならば川崎あたりで泊ま....
身投げ救助業」より 著者:菊池寛
かった。むろん鴨川では死ねない。深いところでも三尺ぐらいしかない。だからおしゅん伝兵衛は鳥辺山《とりべやま》で死んでいる。たいていは縊《くび》れて死ぬ。汽車に轢....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たからこそ、えっへへ、おてがらだというんですよ。じつあ、あの町奴め、さかさねこの伝兵衛《でんべえ》とかいう野郎でね。ねぐらがまた大笑いなことに、八丁堀とは目と鼻....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い。今ここへ来かかった二人の娘は、その賄組の瓜生《うりゅう》長八の娘お北と、黒沼伝兵衛の娘お勝で、いずれも明けて十八の同い年である。 今夜は関口台町の鈴木とい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
く出入りするものを調べた。その結果、おなじ職人の源次と勝五郎、四谷の酒屋|播磨屋伝兵衛、青山の下駄屋石坂屋由兵衛、神田の鉄物屋近江屋九郎右衛門、麻布の米屋千倉屋....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で酒や肴を彼にすすめた。 老人は奥州の或る城下の町に穀屋の店を持っている千倉屋伝兵衛という者であった。年来の宿願であった金毘羅まいりを思い立って、娘のおげんと....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
人気が好い。二番目は堀川の猿まわしで、芝翫の与次郎、粂三郎のおしゅん、羽左衛門の伝兵衛、おつきあいに関三と団蔵と権十郎の三人が掛取りを勤めるというのですから、こ....
冬の花火」より 著者:太宰治
人物。 数枝 二十九歳 睦子 数枝の娘、六歳。伝兵衛 数枝の父、五十四歳。 あさ 伝兵衛の後妻、数枝の継母、四十五歳。 ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
しい顔に涙はなくて今にも吹き出しそうにして居る。故人片市の婆さんと、故人菊之助の伝兵衛が独神妙にお婆さんになり伝兵衛になって舞台を締めて居る。余は菊之助が好きだ....
亀の子を握ったまま」より 著者:田中貢太郎
など往くものはなかった。 その亀ヶ淵の近くに小学校の教員が住んでいた。それは、伝兵衛と云う中年の男であったが、それが初秋の比、夕飯の後で北上川の網打ちに往って....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
下げならぬ大吉が二挺三味線つれてその節優遇の意を昭らかにせられたり おしゅんは伝兵衛おさんは茂兵衛小春は俊雄と相場が極まれば望みのごとく浮名は広まり逢うだけが....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
) 倅 角太郎 娘 おてる (福之丞) 仲働き お冬 (栄三郎) 番頭伝兵衛 同じく 弥助 同じく 和吉 (男女蔵) 大和屋十右衛門 (彦三郎) 三....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
たらしい。義太夫を聴く耳はあっても、人形を見る眼はないらしい。たとえば、おしゅん伝兵衛の「堀川」のごとき、人形でなければどうしても本当の情味は出ないように私は思....
十九の秋」より 著者:永井荷風
》で、後に摂津大掾《せっつのたいじょう》になった越路太夫《こしじだゆう》の、お俊伝兵衛を聴いたことだけである。 やがて船が長崎につくと、薄紫地の絽《ろ》の長い....