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伝奇小説
「伝奇小説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伝奇小説の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
はいって行った。 難破船は、薄やみの中に、暴《あ》れ狂う怒濤《どとう》の中に、
伝奇小説の中で語られた悲しき運命の船のごとくに、とり残された。 藤原は、船尾に....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ッチの「|何処へ行く《クオ・ヴァディス》」だとか、ヂケンスの「二都物語」だとか、
伝奇小説としては「アラビヤン・ナイト」とか、ゴーゴルの「タリス・ブルバ」だとか、....
「作家と教養の諸相」より 著者:宮本百合子
派のくみであったろうが、馬琴の芸術家としての教養の実体はモラルとしての儒教に支那
伝奇小説の翻案的架空性を加えたものが本道をなしていたと思える。その意味で作家馬琴....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
津々たる興味にみちているのである。ある意味ではまさしく歴史小説であるよりも以上に
伝奇小説であるかもしれない。 また、この作はディッケンズの全作中において特異な....
「魔都」より 著者:久生十蘭
「巴里」を立ち出た以来のことを思い起すと、事件は波瀾に波瀾を重ね、さながら一篇の
伝奇小説の如くでもある。しかも、いまさらにそれにクライマックスの一章が書き添えら....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
いことさ、なにしろ、お互に壮かったね、なんだか今思ってみると、己のことでなしに、
伝奇小説でも読むような気がするじゃないか」 「皆大臣の夢を見ていたからね、大臣に....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
た安達清経が、これを沖の闇から世間の闇へ、密かに助け落したということにし、あえて
伝奇小説的な解釈をとった。正直にいえば、私には、いくら頼朝がしたことでも、どうに....