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「伝授〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伝授の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
を御積みになりましたが、さてその大食調入食調《だいじきちょうにゅうじきちょう》の伝授を御望みになりますと、少納言はどう思召したのか、この仰せばかりは御聞き入れに....
じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
宗門神となられたげでござる。」 奉行「その方はいずこの何ものより、さような教を伝授《でんじゅ》されたぞ。」 吉助「われら三年の間、諸処を経めぐった事がござる....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、人が来て頼むとねえ、何でも(厭だ。)とは言わないで、一々引受けるの。私ちゃんと伝授を知っているから、それを知らせて上げたいの、貴女が御病気で来られないんなら、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
実際本式の学校のようなものを設けて彼らの仲間入りをするものを教育し、古来の知恵を伝授したものらしい。そのうちにも文化は進んで経験の結果を文字で記録することができ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あれではわかるまい。述べ方に工夫がほしい。日本の学者というと、なぜこのように人に伝授の仕方が拙いのだろう。飛行士の養成に手間どり、生産増大の出来ないのも、皆こん....
自叙伝」より 著者:大杉栄
ってからの第一の暑中休暇に、坂本先生のそのまた先生の森川というお爺さんから、ある伝授をするから一週間ばかり泊りがけで来いという迎いが来た。 お爺さんは新発田か....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
奇門遁甲 奇門遁甲の書というものが多く世に伝えられている。しかも皆まことの伝授でない。まことの伝授は口伝の数語に過ぎないもので、筆や紙で書き伝えるのではな....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
で、宇兵衛は自分の死ぬ一年ほど前に、森垣さんを自分の屋敷へよびよせて、貝の秘曲を伝授しました。伝授すると云っても、その譜をかいてある巻物をゆずるのです。座敷のま....
地球要塞」より 著者:海野十三
を、博士は記憶せらるるや。その折、博士に対しては、かの磁石砲の一般的使用法のみを伝授し置きたるが、実は、かの磁石砲は、或る特別の使用法によって、更に愕くべき偉力....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
第一無理だし、南瓜の蔓は焚附にもならぬ。町に、隠れたる本草家があって、その用途を伝授しても、鎌を買う資本がない、従ってかの女、いや、あの野郎の狼藉にまかせてある....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
づかり候儀に候へば、謝礼の為に素人衆にても時の間にあひ、災難をのがれ候こころ得を伝授いたすべく候、別紙をつねづねよく御覧なされ候て、御工夫なされ候へば、夜中往来....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
格稽古を受け、八方巻雲の剣法の極意を相続する位地にまで進んだので有った。 「その伝授の前に、必ずそれは武者修行に出て、一度は廻国して来なければ相成らぬ。と云った....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
」と老翁は大喜び。 「百の数が揃いましたら、その代り霧隠れ雲隠れの秘薬の製法、御伝授下さりましょうなァ」 「や、人まで殺した執心に感じて、百までには及ばぬ。八十....
江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
は、「では、火傷の呪を教えましょう」といって、火傷の呪を教えてくれたそうで、その伝授に基いて、山崎家から「上の字」のお守を出していました。それが不思議に利くそう....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いでもなかったが、“恋にこころを奪われて、お家の大事と聞いた時”のあたりは、型の伝授をはなれて確かに道行の勘平その人になっていた。我々はただ口をあいて眺めている....