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但
「但〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
但の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ずにいた。」
「つまりまず賊中の豪なるものでございましょうな。なんでも以前は荒尾
但馬守様《あらおたじまのかみさま》のお供押《ともお》しか何かを勤めたことがあるそ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
が、摩利信乃法師は憎さげに、火長たちを見やりながら、
「打たば打て。取らば取れ。
但《ただし》、天上皇帝の御罰は立ち所に下ろうぞよ。」と、嘲笑《あざわら》うような....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
打ち死した。
四月三十日の未《ひつじ》の刻《こく》、彼等の軍勢を打ち破った浅野
但馬守長晟《あさのたじまのかみながあきら》は大御所《おおごしょ》徳川家康《とくが....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
》の皮一枚を残して、鮮血と共に床上《しょうじょう》に転《まろ》び落ちたりと云う。
但《ただし》、当局はその真相を疑い、目下犯人厳探中の由なれども、諸城《しょじょう....
「葱」より 著者:芥川竜之介
が御隣に控えたベエトオフェンへ滴《したた》るごとき秋波《しゅうは》を送っている。
但しこのベエトオフェンは、ただお君さんがベエトオフェンだと思っているだけで、実は....
「路上」より 著者:芥川竜之介
《ほて》らせながら、こんな下らない気焔を挙げた。
三十一
「
但し御馴染《おなじみ》だって、借のある所にゃ近づかないがね。」
大井《おおい》....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
のものを翻訳したらしい日本文で書いて、この話の完《おわ》りに附して置こうと思う。
但し、これは、李小二が、何故、仙にして、乞丐《きっかい》をして歩くかと云う事を訊....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ste Muller などは、屡々《しばしば》その二重人格を示したと云う事です。
但しそう云う場合には、その夢遊病患者《ソムナンビュウル》の意志によって、ドッペル....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
ば、御主を磔柱《はりき》にかけた罪は、それがしひとりが負うたようなものでござる。
但し罰をうければこそ、贖《あがな》いもあると云う次第ゆえ、やがて御主の救抜《きゅ....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
長方形の窓を覗《のぞ》いている「さん・せばすちあん」の上半身《かみはんしん》。
但し斜めに後ろを見せている。明るいのは窓の外ばかり。窓の外はもう畠《はたけ》では....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ら、道徳は一人の人の上にも、二人以上の人々の間にも当然成り立たねばならぬものだ。
但し両方の場合に於て道徳の内容は知識の変化と共に変化する。知識の内容は外界の変化....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
女性がT夫人の口を借り数年に亘って話たるものを淺野和三郎先生が筆記したのである。
但し『T夫人の意識は奥の方に微かに残っている』から私の愚見に因れば多少の Fic....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
特に通信を強調する必要を感じた場合とかには、当事者が親ら筆を執るのであった。 『
但し、本書に収録された通信は、全部がイムペレエタアから出発し、そしてレクタアがそ....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
一、語学の英露独など出来る事。
但どの位よく出来るか知らず。 二、几帳面なる事。手紙を出せば必ず返事をくれるが....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
ず。恒藤の描きし水彩画中、最も僕の記憶にあるものは冬枯れの躑躅を写せるものなり。
但し記憶にある所以は不幸にも画の妙にあらず。躑躅だと説明される迄は牛だとばかり思....