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低価
「低価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
低価の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
顋は、こう云って、妙に微笑した。「もっとも、彼等の作物を測定器へのせたら、針が最
低価値を指したと云う風説もありますがな。もしそうだとすれば、彼等はディレムマにか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
意して視《み》たが最早そんな事はせぬらしかった。『今昔物語』など読むと、本邦でも
低価な魚として蛇を食わせ、知らぬが仏の顧客を欺く事も稀にあったらしいが、永良部鰻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
所々に多人数寄り集まり不穏の事を談合して、初めは市中の搗米屋《つきごめや》に至り
低価《ねやす》に米を売るべしとて、僅の銭を投げ出し店に積みたる白米を理不尽に持行....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
とにあると彼はその『わが生涯と事業』の内で云っている)は、例の多量規格生産による
低価格高賃銀主義が可能な範囲に於て可能なのであり、この産業上の楽天説が可能である....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
国家の富と資源とを附加するであろう。しからば私は、課税の結果たる貴金属類の比較的
低価、または換言すれば、貨物の一般的高価は国家にとって何らの不利益でもないが、け....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
生産物をそれが受取る粗生生産物に対して与えなければならなくなるばかりでなく、また
低価格の誘惑をもってしても、食物と粗生原料の輸入をますます増加せしめ得る程度に、....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ちがやや過度の尊信を是に払っていたことを語るものであろう。 ホクチも商品の最も
低価なものに算えられていたが、是は山村だけにはまだ自給する家が少しはあった。その....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
がはじめてささやかな家を持った時、柱時計を買った思い出がある。何しろ売り出しと、
低価提供時間等で名高いからお上りさんや、山の手に一層有名である。しかし、品物も上....