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「住う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

住うの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
良夜」より 著者:饗庭篁村
学資も送るべし、また幸いに我が西京に留学せし頃の旧知今はよき人となりて下谷西町に住うよし、久しぶりにて便りを得たり、別紙を持参して諸事の指揮をその人にうけよと懇....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
に、舞台においては、シテなにがし。――山の草、朽樹などにこそ、あるべき茸が、人の住う屋敷に、所嫌わず生出づるを忌み悩み、ここに、法力の験なる山伏に、祈祷を頼もう....
星女郎」より 著者:泉鏡花
ぞと言う処から、袖裾が出来たものと見えまして、近頃峠の古屋には、世にも美しい婦が住う。 人が通ると、猿ヶ馬場に、むらむらと立つ、靄、霞、霧の中に、御殿女中の装....
女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
めに一命を賭したのでありながら、今はその名誉を有している生活というものが、そこに住う事も、そこで呼吸をする事も出来ぬ、雰囲気のない空間になったように、どこへか押....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
りに来たこの家の召使の言葉に依れば、なんでも深谷氏のこの奇妙な海への憧れは己れの住う家の構えや地形のみではあきたらず、日常生活の服装から食事にまでも海の暮しをと....
光は影を」より 著者:岸田国士
めて、立ちすくんでいる。 妹二人は、存外、覚悟のよいところをみせ、上の多津は、住うところさえきまれば手内職をはじめるといい、下の真喜は、学校をやめて事務員にな....
風流仏」より 著者:幸田露伴
欲しとならばお辰|住居たる家|尚能らん、畳さえ敷けば細工部屋にして精々一ト月位|住うには不足なかるべし、ナニ話に来るは謝絶と云わるゝか、それも承知しました、それ....
狂女と犬」より 著者:小酒井不木
、業病故に、人目を避けるつもりでこの山奥の村にたどりついて、村はずれに家を建てて住うことになり、相当にお金を持って居た為、食うには困らず娘さんと二人で暮して居り....
呪われの家」より 著者:小酒井不木
美男子であった。 「園田君……いや、鬼頭君、君は平岡君と、どういう訳で、一しょに住うようになったか?」 「地震の時、私が救ったのがもとで、兄弟の約束を結びました....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
色のくっきりと白い、品の好い愛敬のあります、何うして此様な山の中に斯ういう美人が住うかと思うくらいで、左様な処へ参ると又尚更目に付きますから二人とも見惚れて居り....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
で、それだけは、獄屋以外に置いて特別に労っていたのであるが、この際同じ長屋続きに住う事になったので、その人が他の信徒に対して顔を合すのが極りの悪るそうな風をして....
昨今の話題を」より 著者:宮本百合子
いう特別読物を連載している。社会欄にさしはさまれて、今日などは島崎藤村が昔ながら住う飯倉の街を漫歩して、魚やの××君などと撮した写真をのせている。それぞれに写真....
又、家」より 著者:宮本百合子
見廻し、自分は黙って潜り戸をあけた。そして、左右に浅い植込みを持ち、奥にその女の住う格子戸を眺める門内に立つと、覚えず身を縮めるような心持になった。 何とも云....
鈴が通る」より 著者:三好十郎
と共に遠ざかりながら)ハハ、ハッハハハ。こうら!(鼻歌のつづき)人は情のう淵に、住うむう。(歌いつつ消える) 再び歩き出している下駄と鈴。 仲買 ねえ、おか....