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住まい
「住まい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
住まいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
の一部を動かして、日本との直《じか》取り引きを始める算段であるという事、シカゴの
住まいはもう決まって、借りるべきフラットの図面まで取り寄せてあるという事、フラッ....
「或る女」より 著者:有島武郎
からからにかわかしてかけてあったりするのは一々葉子の目を快く刺激した。思ったより
住まい勝手のいい家と、はきはきした清潔ずきな女中とを得た事がまず葉子の寝起きの心....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
ると飛んで家に帰った。そしてお前達の一人か二人を連れて病院に急いだ。私がその町に
住まい始めた頃働いていた克明な門徒の婆さんが病室の世話をしていた。その婆さんはお....
「星座」より 著者:有島武郎
それでもおせいは何んと答えようもなかった。ようやくのことで唾を呑みこんで、居
住まいをなおしながら下を向いた。
「いや、こりゃ私がいちゃかえって御相談がまとま....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
も力を籠《こ》めたる声にて謂えり。 婦人はあわただしく蹶《は》ね起きて、急に居
住まいを繕《つくろ》いながら、 「はい」と答うる歯の音も合わず、そのまま土に頭《....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
して今はただ一色の白さに雪でおおわれている。そして雲が空を動くたびごとに、山は居
住まいを直したかのように姿を変える。君は久しぶりで近々とその山をながめるともう有....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れど……。」と、三津子さんは低い溜め息をつきました。「なにしろこんなところに長く
住まいたくありません。いいえ、山の生活が忌になったという訳じゃ決してありません。....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
はいっそない方がいいのかもしれない。二人でキレイさっぱりと――あるいはいっそ下宿
住まいをする方がいいのかもしれない、あとは何もかもあいつ等に請負わせて、自分一人....
「穴」より 著者:岡本綺堂
して、わたしの家には誰が住んでいるとお聞きになりましたから、矢橋さんという方がお
住まいになっていると申しましたら、そうかといってお帰りになりました。」 「その奥....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
名の見あげた人物が、付近の子供たちに勉強を教えるために、スリーピー・ホローに仮り
住まいをしていた。いや、その本人の言葉でいえば、「ぶらついて」いたのだ。彼はコネ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に市を成し、その声囂々たり。 広東一路泝。 (広東への路は珠江をさかのぼる。船を
住まいとする幾万艘をみつつ行く。ともづなをつなぎとめたのは植民州のはずれの岸であ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
前に曝らしものになった積りでいた。しばらくして川底の哲学者、田螺犬儒先生、自分の
住まいを身体にひっつけたままノロリノロリと虜になった市長のところにやって来た。 ....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
人なるが故に禁忌を憚らざるなりと言ったとある。傀儡子の徒が錦繍を身に纏うて、小屋
住まいをしていた例は言うまでもない。「今物語」に見ゆる一条河原のキヨメすなわちエ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
もらいたいが、要するに、かつて河原者という名称で呼ばれていたものは、今日の木賃宿
住まいの下級労働者・雑遊芸人、ないし手伝い・日雇取りという様な類で、その中にも皮....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
」の餌取法師は正にこれである。 非人法師等は多く村落都邑の場末に流れついて小屋
住まいをなし、為に河原の者、坂の者、散所の者などと呼ばれた。そしてその集落にはい....