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「佐世保〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

佐世保の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妙な話」より 著者:芥川竜之介
が来たっけ。君にもよろしくと云う事だった。」 村上はふと思い出したように、今は佐世保《させほ》に住んでいる妹の消息を話題にした。 「千枝子さんも健在《たっしゃ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に、何だか見慣れない奇妙な形の器械が、クルクルと廻転しているのが見えた。そうだ。佐世保軍港で、得態の知れぬ兵器を搬入したことがあったが、あれに違いない。 ああ....
千鳥」より 著者:鈴木三重吉
母さんと恋しがって、今日まで月に一二度、手紙を欠かしたことはない。藤さんの家は今佐世保にあるのだそうで、お父さんは大佐だそうである。 「それでは佐世保からはるば....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
て、われを捨てて姑に事えぬ。 流汗を揮いつつ華氏九十九度の香港より申し上げ候。佐世保抜錨までは先便すでに申し上げ置きたる通りに有之候。さて佐世保出帆後は連日の....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
きせられて、南京《ナンキン》町近くの小学校へ通って行った。それを振り出しにして、佐世保、久留米、下関、門司、戸畑、折尾《おりお》と言った順に、四年の間に、七度も....
清貧の書」より 著者:林芙美子
に、もう弐拾円ばかりも、この貧しい両親から送金を受けている。 結局、義父たちが佐世保に落ちついてもう一年になるけれど、海兵団のトロ押しが、とうとう義父の働く最....
河沙魚」より 著者:林芙美子
与平が云った。 千穂子ははっとして眼をみはった。 「手紙が来たの?」 「うん、佐世保から電報が来た」 与平はもう一日しのぎな生活だったのだ。千穂子は気が抜《....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
だネ」 「そんな話は、兄さん知らないよ。とにかくまず航空母艦でサ、その次が海軍の佐世保航空隊と、兄さんの所属している陸軍の太刀洗飛行連隊だ。――その外、朝鮮半島....
二つの正月」より 著者:寺田寅彦
っついて一緒に出て来るのである。 熊本高等学校に入学した年の冬の休みに長崎から佐世保へかけての見学をした。熊本から百貫まで歩いて夜船で長崎へ渡りそこで島原の方....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
へ到着したとき、待合室で数名のパンパンをたしかに見ましたよ、と云うと、 「それは佐世保から来るんです。長崎には居りません」 断々乎たる御自信であった。しかし、....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
見ると、太平洋作戦の根拠地として、東京湾に次いで重大なところなのだ。横須賀、呉、佐世保三軍港のどれからもそんなに遠くなく、しかも艦隊の行動をかくすのには持って来....
エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
エキゾチックな港街 小野佐世男佐世保へいらっしゃるんですって、佐世男が佐世保にいくなんて、なんかおかしいですね....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
ツトリと湿つている家の前庭を、三毛猫が音もなく横切つて行つた。 復員兵の多くは佐世保近くの上陸地から自家に電報を打つたが、佐太郎は神経痛で足の不自由な老父をわ....
こども風土記」より 著者:柳田国男
6 同 田川郡 4 同 糸島郡 佐賀県|三養基郡 長崎県|北松浦郡 同佐世保市 同 壱岐芦辺浦 熊本県|菊池郡 同 八代郡 大分県|下毛郡 同 ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
供といっしょに待っている。 ところが十一時すぎ、ぞろりとご来客だ。池田氏夫妻が佐世保からわざわざお見舞いに来てくださった。汽車の旅はむずかしいのによく来られた....