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佐保川
「佐保川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佐保川の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
神代のは、悪いこと兇なることを圧し禁むるのであった。奈良朝になると、髪の毛を穢い
佐保川の髑髏に入れて、「まじもの」せる不逞の者などあった。これは咒詛調伏で、厭魅....
「死者の書」より 著者:折口信夫
山も、既に黄葉して、其がもう散りはじめた。蟋蟀は、昼も苑一面に鳴くようになった。
佐保川の水を堰き入れた庭の池には、遣り水伝いに、川千鳥の啼く日すら、続くようにな....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
きょうはめずらしくのんびりした気もちで、汽車に乗り、大和平をはすに横ぎって、
佐保川に沿ったり、西の京のあたりの森だの、その中ほどにくっきりと見える薬師寺の塔....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
か。さすれば、普通の恋歌として味っていいわけである。泊瀬川は長谷の谿を流れ、遂に
佐保川に合する川である。 ○ 旅人の宿りせむ野に霜降らば吾....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
て車を西に駛せた。法華寺村を離れると道は昔の宮城のなかにはいる。奈良と郡山の間の
佐保川の流域(昔の都)を幾分下に見渡せる小高い畑地である。遠く南の方には三輪山、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
にいったいわゆる万葉人のと同じ世界の歌ではない。一生行ったこともない大和の高円や
佐保川を、古歌を通して憧憬しているのである。実朝の中で、そうした文化への憧れが「....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
面に分れている。そして後世所謂エタなる一大流れが、それから出来上がったのである。
佐保川・初瀬川・寺川・飛鳥川などの諸流が合うて大和川が出来、それに富緒川・葛城川....