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「体する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

体するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
に、彼女にいくらかの電気の知識が摂《と》り入れられた。 「陰の電気と陽の電気が合体すると、そこにいろいろの働きを起して来る。ふーむ、こりゃ人間の相性とそっくりだ....
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
する温度を、手帖に記していると、傍から鉛筆の墨が滲《にじ》んで、文字が紙の上で解体するほどの霧だ。 三 眼の前には粒の細かい黒砂が、緩《なだ》らか....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の宇宙の死骸が、ついにはエーテルの抵抗のために無運動状態に移りゆくべき中心系と合体するまで、空間を通して幽霊のような歩みを続けるであろうとは考えられない。むしろ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
然と要求された処のものだ。フランスの人民戦線政府はだからファシストの軍事組織を解体する意味で、ユニフォームの着用を禁止しようと企てた。 日本の警察当局は、最近....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
という意味に於ては、道徳ではない。でモラルという観念自身が、所謂道徳なるものを解体する処のものを意味せねばならぬ。だが単に道徳を道徳でないものによって道徳でない....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
要するに江戸ッ児の趣味は多角的である。その都会美にも一致すれば、田園美にも合体する。かれらは炎塵の巷に起臥するをも苦とせねば、静閑の境に悠遊するにも億劫でな....
都会地図の膨脹」より 著者:佐左木俊郎
れは、膨脹しつつある団雲に近付いて行く一片の雲に似ている。膨脹しつつある機構に合体するためには、矢張、膨脹しつつ近付いて行かねばならないのだ。 耕地はそうして....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
に五ヶ年! 目的のムーア彗星に到着する間際になって、アシビキ号は、漸く本隊と合体することが出来た。この五ヶ年という長い間、ただ一機で大宇宙を突破して本隊に追い....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
を社会そのものにまで一般化し永久化そうとする処の、ブルジョア的社会概念を、分析解体することによって、その反対物にまで導いたものは、マルクス主義の理論である。之に....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
特有な精神主義は、それだけでは物理的支配強力を予想していない。二つが云わば軍市合体することによって、復古主義に於ける日本主義は、ファシズム的政治権力の意志表示と....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
身でも流石に手頼りなく思われ始めていたのであって、神武会とか国維会とかいう退行解体する団体も出つつあったのだが、そこに機関説排撃・国体明徴運動が起こることになっ....
ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
でラジオで耳馴れた人の声を聞くと、その声が直ちにその人の顔の視像を呼出して来て合体する。そこで始めてその言葉の意味が明らかになるのであろうと思われる。日常接して....
保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
同じように人の気付かぬ秘密の仕掛けがほどこされているに相違ない。石室そのものを解体する以外に手がないと中平は断定したのである。 翌日の正午を期して、中平は再び....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
れるのである。また塔の屋蓋下の隅木を取り換えるが為には、技術上少くもその上部を解体するの必要があるという。果してしからばこの塔婆は、おそらく元禄改修の際において....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
達するの途次にあるものなり。論理上ヤソ教の理を推究すれば、その極み仏教の原理に合体するに至る。ゆえに、余はかつていえるあり、ヤソ教一変すれば仏教に至らんと。ただ....