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体位
「体位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮浪漫語」より 著者:辻潤
だとハッキリいえそうなものは一ツもない。強いて理屈をつければ自分の霊魂と自分の身
体位なものだと思えるが、それも両親から受け継いだのだと思うとその所有権を父母に主....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
と云いました。しかし、その花瓶というのが入口の向う端にあるのですから、当時伸子の
体位と花瓶の位置を考えると、とうていその局状は成立する道理がないのです。まず伸子....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
は、浴槽の幅の広い部分へ脚を向けている姿勢で発見された。普通入浴する時とは反対の
体位で、すくなからず不自然である。ことにブラックプウルのアリス・バアナム殺しの時....
「風俗の感受性」より 著者:宮本百合子
もので、百円迄のボーナスも一割は公債で。オール・スフ。眼鏡のつるに到る金の申告。
体位向上徒歩奨励、幼児保健の問題、戦没者の母子寮の設立などと全く背までくっついて....
「祭日ならざる日々」より 著者:宮本百合子
とは男にあってやはり道徳的に意味のあることのように今日までは見られて来た。国民の
体位向上の問題はやかましい関心をひきおこしているのであるが、酒、煙草に対する寛大....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
を浴びているところの確実なる地上の存在となって立っている。幽霊でさえもまず半透明
体位のところで、やはり光線を浴びてまごついている。中世紀の宗教画やバーンジョーン....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
なかった所以は、すでにさき程述べた。にも拘らずこの文化的病理現象は、文化の思想的
体位の低下と共に、伝染力を得て来るものだ。純文学などが文芸の垣をのり越えて評論や....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
う感じを仲々よく文学的に表現する。だがその説明によると、実は、割合具体的だ。国民
体位の向上、各種社会保険制度の確立、勤労者福利の助長奨励、労働力の維持増進、によ....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
も吾々は、かつて農山漁村の民衆生活を心配したり、後には軍義的労働力としての民衆の
体位を心配したりする、ああいう心配の仕方によって民衆のことを気にかけているわけで....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のうの日曜日にはユニフォームを着て野球に出かけたそうです、服装一切会社から出て。
体位向上なのね、きっと。本当に明日はどんな御様子を見ることが出来るでしょう。呉々....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
けたのか、また、その二つが二つともという場合もあるだろうし、もし屍体があがれば、
体位からでも推定できることであるが、いまはその証明が全然不可能になってしまった。....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
ればならないから健康的で、まず新スポーツとでも言えるだろう。厚生省が高唱している
体位向上の主旨にも叶うわけだ。 まあ、騙されたと思ってついてき給え、明夜は蜂の....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
釣りを練武の技としたというのは、妙に聞こえるのであるが、これはこの頃いうところの
体位向上と、規律の訓練に資したものらしい。鶴岡から、賀茂の港や湯野浜の釣り場まで....
「挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
新設の類だろう。之は初め保健省という名で立案された。というのは壮丁としての国民の
体位が低下したという動員的意味から動機づけられたものであった。
体位的角度への推進....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
一体保健省問題は軍部から起きたが、なぜ軍部がこの問題を提出したかと云えば、壮丁の
体位が最近頓と低下したからだ。そこで壮丁の
体位は国民の戦闘力を減少するという戦略....