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体液
「体液〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体液の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
マゾヒストの甘美な境界へズンズン陥って行きつつある……彼女の小さな赤い舌に全身の
体液を吸い取られて、骨の髄までシャブリ上げられたら、どんなにかいい心持ちであろう....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
ころがってしまう。消毒の係りはただちに疵口をふさぎ、そのほか口鼻|肛門等いっさい
体液の漏泄を防ぐ手数をとる。三人の牧夫はつぎつぎ引き出して適当の位置にすえる。三....
「闘争」より 著者:小酒井不木
となって居て、毛利先生は、先生の所謂「脳質学派」を代表し、狩尾博士は博士の所謂「
体液学派」を代表して居た。脳質学派とは人間の精神状態を脳質によって説明するのに反....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
ったものが、この数日の中に空気に触れて変色、現象されたもので、マリイ夫人の或種の
体液が、格闘の最中にどうかして犯人の露出した右の膝頭に触れたものが、この個所に力....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
う言葉は人性論的(人間学的)な出処を有っている。それは人間の幾つかの類型に固有な
体液を意味したので、それが人間の性格を決定するものだと考えられた。そこからこの言....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
最も軽きものとから同時に組み立てられている。なぜならばそれは、物質の三形体たる固
体液体および気体に同時に対抗し、その三つと戦わなければならないからである。海底の....
「決闘」より 著者:神西清
きながら、この遊歩路の出来栄えは申しぶんがないと思い、まだ若い糸杉やユーカリや、
体液不調だと見えて醜い棕櫚やを実に美しいと思い、今にだんだん大きな樹蔭を作るよう....