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体色
「体色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体色の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
巧みに変化して種々の悪行をなし、時には村里へ出て内職に売卜したと見える。元来虎の
体色と斑条が、熟日下の地面と樹蔭によく似るから、事に臨んで身を匿《かく》すに妙で....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
と腹は琉金の豊饒の感じを保っている。 鰭は神女の裳のように胴を包んでたゆたい、
体色は塗り立てのような鮮かな五彩を粧い、別けて必要なのは西班牙の舞妓のボエールの....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
大な力点を置いて然るべき処で真面目になれない人間は、教養のない人間なのである。一
体色々な意味に於ける馬鹿は、大体不真面目なものだが、「馬鹿」という規定と教養の欠....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
歩は、科学的専門領域の連関づけ・総合・世界観的統一・に於て現われるべきである。一
体色々な専門領域は歴史的に分化して来たものだから、之らを結合するには歴史的な原理....
「雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
に、二個中隊の将卒総がゝりで、よう/\探し出された時、二人は生きていた時のまゝの
体色で凍っていた。背に、小指のさき程の傷口があるだけであった。 顔は何かに呼び....
「木の葉山女魚」より 著者:佐藤垢石
卵を産みつけるのである。性の使命を終えた親の山女魚は、まことに気の毒な姿になる。
体色は真っ黒に変わり、痩せ衰えて岩の陰にかがんでしまう。味が劣って釣っても食べ物....
「榛名湖の公魚釣り」より 著者:佐藤垢石
湖の公魚は、丈は長い上にまるまる肥っていて、どうした関係か渋味が少ない。それから
体色も若鮎のような光りを持っていて、あの香りこそないが味は若鮎と同じである。 ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
来諸種の工芸品の模様に応用せられたるものは実にみるのみなりみるは其形状のみならず
体色も用ひられてみる色といへる緑に黒みある色をも造られたり」とある。 大正十一....