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体読
「体読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
体読の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
住んでいるのですね。背《せい》のすらりとした、ものごしの優しい、いつも髪は――一
体読者の要求するのはどう云う髪に結《ゆ》った女主人公ですか?
主筆 耳隠《みみ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
郎の猫の咄などは、確かに奇術的リアリティーがあって芸談には値いしよう。――だが一
体読者は、人間の思想を殆んど眼に見えては促進しないような、或いは促進の条件を与え....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
その他の種々の生活上の事情から、彼らは反って娯楽的な読物を求めているのである。大
体読書を自分の教養のために、向上のためにするのだと考えている人もないではない。が....
「魔都」より 著者:久生十蘭
聾するばかりである。
しかしこんな事をいつまで書いていたって仕様がない。後は大
体読者の御想像に委せるとして、さて古市加十はどうなったかといえば、先刻からなすこ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
ってくれた事もあった。けれどもその余所行きの忠告の文句の裡に余は居士自身の煩悶を
体読せずにはおかなかった。居士の煩悶というのは、やはり学校生活を中止して文学に立....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
紙片とか木簡《もっかん》とかに残されている文字が、スタインにはおぼろげながら、大
体読めた。欧洲《おうしゅう》人にとっては恐るべき文字であるはずの古代の漢文、サン....