何れ程[語句情報] » 何れ程

「何れ程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

何れ程の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
の事だ。その心的方面を云うと、この無益《やくざ》な心的要素《マインドスタッフ》が何れ程まで修練を加えたらものになるか、人生に捉われずに、其を超絶する様な所まで行....
職工と微笑」より 著者:松永延造
が、彼は自然大の自然物よりも、此のファインダーの擦り硝子へ映る小さい影像の方に、何れ程愛着しているか分らない。 「ああ、煙突からパーと煙出る。煙草よりももっと、....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
もない体で、猶起き残る宵ッぱりの紳士三四人の相手になり笑い興じて居る、実に胸中に何れ程余裕のある女か分らぬ、是ならば秀子の事は差し当って心配するにも及ばぬと思い....
無惨」より 著者:黒岩涙香
と思うワな己の目附たのは未だズット小さい者だ細い者だ」大鞆は益々|詰寄り「エ何だ何れ程細い者だ(谷)聞せるのじゃ無いけれど君だから打明けるが実は髪の毛だ、夫も唯....
ラ氏の笛」より 著者:松永延造
し》の頭が彫ってある――は、今や彼れの薬指へと移っていた。この事実は彼れが最近、何れ程急激な速度で、痩《や》せ初めたかを、明らかに証拠立てていた。 その日、彼....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
旅宿で見た短冊といい、今また此の歌といい、何うもお町らしい、お町であってくれゝば何れ程嬉しかろう、神よ仏よ、早く此処に居合す人に逢わせ給え」 と祈って居ります....
範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
てであるが――という意味を二つに分けることが出来る。第一は如何なるかの性質の又は何れ程かの量の或いは其の他の述語の「或る物である」ということであり、第二に「何で....
南国太平記」より 著者:直木三十五
に、却って天晴れな人物がおるように、町人の方が、近頃は武士よりもえらい。わしも、何れ程、町人から学文したか判らん。浜村へ世話をしてやろう。このくらいの別嬪なら喜....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
こに我々の一|致する所があるのです。貴方がもし私が一|般の無智や、無能や、愚鈍を何れ程に厭うておるかと知って下すったならば、また如何なる喜を以て、こうして貴方と....
芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
を見、また印度の殖民地に於ける英人の政策を熟視して、彼等が真に人類を愛する信念の何れ程迄に真実であるかを疑わなければならないが、そして、このたびの軍備縮小などと....