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何個
「何個〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
何個の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
われなくても種吉の切り方は、すこぶる気前がよかった。一個八十銭の西瓜で十銭の切身
何個と胸算用《むなざんよう》して、柳吉がハラハラすると、種吉は「切身で釣《つ》っ....
「わが町」より 著者:織田作之助
が、言われなくとも種吉の切り方は頗る気前が良かった。一個八十銭の西瓜で十銭の切身
何個と胸算用して、柳吉がハラハラすると、種吉は、「切身でまけて丸口で儲けるんや。....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
が代替りになりました時、暇を取って、それから私方に居りました」 奉「其の方宅に
何個年居ったか」 茂「左様でございます、彼是十年たらず居りました」 奉「フム....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たという覚え帳がある。諸大名宿泊のおりの人数、旅籠賃から、入り用の風呂何本、火鉢
何個、燭台何本というようなことまで、事こまかに記しつけてある。当時の諸大名は、各....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とかして、権威ある人々を待たねばならない。屏風何|双、手燭何|挺、燭台何挺、火鉢
何個、煙草盆
何個、草履何足、幕何張、それに供の衆何十人前の膳飯の用意をも忘れては....
「家」より 著者:島崎藤村
を各自に出すのがこの家の習慣に成っていた。その晩はある音楽者の客もあって、火鉢が
何個も出た。ここはすべてが取片付けてあって、あまり部屋を飾る物も置いて無い。子供....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
、あるいは秒で数えたその映写時間を決定しなければならない。そうしてそれらの断片が
何個集まって一つの系列あるいはエピソードを成すかを決定してその全長を計算し、そう....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
三根夫は、はいると同時に叫んだ。 「はいはい、いらっしゃいませ。りんごはどれを、
何個さしあげますか」 やわらかい女の声がひびいた。若い美しい声であった。それは....
「火星探険」より 著者:海野十三
手をつければつけるほど、あっちもこっちも悪くなって、一個所を直すたびに、更に他の
何個所かががたがたしてくるのであった。これでは自動車を直しているのか、壊している....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
右手よりに、タンポポの樹海のこずえ越しに巨大なラッパの頭のようなものが大小十
何個、ぬっと出ている。まん中にあるものがいちばん太く、そのまわりに並んでいるもの....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、日課的に散歩なさるなら、規則として犬をお伴れになりますか。 12 あなたは、
何個国語を話しますか。 13 物心ついてからの、最初の記憶は何ですか。 14....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
百カイリのところ、太平洋の赤道直下に、火山の島々、ガラパコ諸島がある。それは、十
何個の島を主とした、六十ばかりの火山島の集まりで、スペイン人が発見した諸島だ。 ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
数と、一個の半分とを売って、それで全部売りつくしました。最初籠に入れてあった卵は
何個だったでしょうか。但し、この卵売は卵を実際半分に割ったりしないで、うまく三軒....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
ん一組の夫婦があって、とりもなおさず、それが主人と主婦で、自由結婚だ。彼等は四十
何個条かの非常に詳細な、だから極めて平等な、十分に自由な条約を訂結している。それ....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
子が三銭五厘にしかならぬのを見て、私は頗るたまげたのである。 一貫目の茄子が、
何個ほどあるか知らない。しかしながら、一貫目四十四銭八厘に売れるとすれば、いかに....