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余慶
「余慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
余慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
「伝吉はその後《のち》家富み栄え、楽しい晩年を送りました。積善《せきぜん》の家に
余慶《よけい》ありとは誠にこの事でありましょう。南無阿弥陀仏《なむあみだぶつ》。....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
在なしにでも進むところに進んで行きつつあるのだ。
今後第四階級者にも資本王国の
余慶が均霑《きんてん》されて、労働者がクロポトキン、マルクスその他の深奥な生活原....
「倫敦消息」より 著者:夏目漱石
社会の事に関して長い手紙を書いて親戚へやった。しかしこんな事はただ英国へ来てから
余慶《よけい》に感ずるようになったまででちっとも英国と関係のない話しだし、君らに....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
で、西洋のソレとは比較にならない程不合理である。あんな芸術が盛んになるのは太平の
余慶で、寧ろ亡国の前兆である」 と云うに到っては、正に致命的の酷評と云っていい....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
説いた。アンリ・エチアンヌは、この尊者出家前農を務め豕を飼い、死後無数の愚僧その
余慶で飽食放逸したという意味らしき古詩、アントニウス世にありては豕を飼い、身死し....
「能ぎらい/能好き/能という名前」より 著者:夢野久作
で、西洋のソレとは比較にならない程不合理である。あんな芸術が盛んになるのは太平の
余慶で、寧ろ亡国の前兆である」 と言うに到っては、正に致命的の酷評と言っていい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い出しはこういう文句であります。 「つらつら世間の現象を観ずるに、積善の家には
余慶あり、積悪の家には余殃《よおう》あり、尤《もっと》も慎むべきは此道也、ここに....
「源氏物語」より 著者:紫式部
っても常陸守さんのお嬢さんでない、公達が婿におなりになっては、世間でただ物持ちの
余慶をこうむりたいだけで結婚したと悪くばかり言われるでしょう。地方官の婿になる人....
「迷信解」より 著者:井上円了
助に用いたり』と。筮者曰く、『その一言にて疑いを解けり。足下は人を救助せし積善の
余慶をもって、天はことにそのひとたび必定せる寿命を延長したるなり』」との一話のご....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
達であったなあ。
戸を叩こうか。呼んで見ようか。おい。
今も猶客を好んで、積善の
余慶を受けているなら、
己の挨拶を聞いてくれい。
媼バウチス
(甚だ老....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かなり何年も遊蕩費にしていたのだという。 息子どのの友達のうちには、その恩沢の
余慶にあずかった連中もあろう。当時を知っている人のはなしだから満ざら嘘とは思われ....