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「余所余所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余所余所の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
た。「なに二人とも去《さ》る所の令嬢ですよ、御存じの方《かた》じゃありません」と余所余所《よそよそ》しい返事をする。「ナール」と主人は引張ったが「ほど」を略して....
地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
たりと音沙汰のなかった叔父と、こうして偶然に会ったというのに、その態度のあまりの余所余所しさには、中野自身、却て狼狽に似た気持に襲われたほどであった。 そして....
」より 著者:海野十三
御災難で……」 「ええ、飛んだことになりまして。……」 四郎の言葉には、すこし余所余所しいところがあるばかりで、一向恨みがましい節も見えなかった。お里はこれを....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
には相違ないのだ。よくやってくれた。難有いよ。 モデル。(画家の方に背中を向け、余所余所しく。)どう致しまして。 画家。丁度|好かったのだ。今日は愉快な事がある....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、というのである。 この歌には、明かに「妹」とあるから、こまやかな情味があって余所余所しくない。そして、この「妹乗るらむか」という一句が一首を統一してその中心....
食道楽」より 著者:村井弦斎
んにも先日願いまして南京豆のお料理を習いに出ますつもりです」と何処《どこ》までも余所余所《よそよそ》し。大原|張合《はりあい》なく「困りましたね、そうおっしゃっ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
何か浮《うか》ない顔をしていて良人に尋《たずね》られる時、イエどうも致しませんと余所余所《よそよそ》しい返事をしてやっぱり浮ない顔をしていたら良人の心配はいよい....