余所行き[語句情報] » 余所行き

「余所行き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

余所行きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
」 行詰った鼻の下へ、握拳を捻込むように引擦って、 「憚んながらこう見えても、余所行きの情婦があるぜ。待合へ来て見繕いで拵えるような、べらぼうな長生をするもん....
新世帯」より 著者:徳田秋声
て、顔や手を洗い、お作の鏡台を取り出して来て、お扮飾をしはじめた。それが済むと、余所行きに着替えて、スッと店頭へ出て来た。 「私ちょいと出かけますから……。」と....
足迹」より 著者:徳田秋声
どと、愛想を言いながら出て行った。叔父は奥へ引っ込んで、叔母に紙入れを出さすと、余所行きの羽織を引っかけて、ぶらりと女をつれ出した。 暮の決算報告などに忙しい....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
居士自身の傾向には反対した事をよく認めて余に送ってくれた事もあった。けれどもその余所行きの忠告の文句の裡に余は居士自身の煩悶を体読せずにはおかなかった。居士の煩....