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余物
「余物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
余物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
に※行せられて、養老元年には、行基の如き高僧すらが、歴門教化をしたり、食物以外の
余物を乞うたり、街衢に罪福を説いたりしたがために、釈教に背き法令を犯すものとして....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
れて来る度に私しが可愛がッて遣りますから昨夜も私しの室へ来たのです、だから私しが
余物を遣うとして居ると丁度其時藻西が階段の所から口笛で呼ましたから犬は泡食て三階....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
擒にすることは出来ない。
そんなにして据わっていて、膠で接ぎ合せて、
人の馳走の
余物で骨董羹を拵えて、
君の火消壺の中から
けちな火を吹き起しても、
それでは子....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っそう足音を忍び、とにかく、その部屋の中をしげしげと見廻しました。 そうして、
余物には眼もくれず、釜や、鍋や、どんぶりや、お鉢や、皿や、重箱の類、あらゆる食器....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
かんだまじこく》の栴檀《せんだん》摩提太子たり、貧民に施すを好み所有物一切を施し
余物なきに至り、自身を千金銭に売って諸貧人に施し他国の波羅門の奴たり、たまたま薪....
「三国志」より 著者:吉川英治
万二千人 吏四万人 米四十四|万斛 金銀二千斤 錦綺綵絹二十万匹 ――
余物これにかなう。 とあるからそのほかの財宝も思うべしである。 しかし国力は....