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「佚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

佚の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
を励行し、その跡を大急ぎに滅尽し、古蹟、古文書、什宝、ややもすれば精査を経ずに散亡失するようでは、わが邦が古いというばかりで古い証拠なくなるなり。現に和歌山県....
」より 著者:徳田秋声
に、差し向いに坐っている二人のなかには、初めて一緒になった時のような心の自由と放とが見出されなかった。そして何か話し合ったり、思い出したりしていると思うと、そ....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
来朝、幕府の倒壊。そして明治維新、開港となり甫《はじ》めて日本は数百年の怠惰|安《あんいつ》の眠りから覚めた。西洋の文物は続々として輸入され、封建的鎖国の殻を....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
」を収めていたことを記憶している。このコルレクションは保さんの五、六歳の時まで散せずにいたそうである。「江戸鑑」の箱があったなら、江戸図の箱もあっただろう。わ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は、この『夷堅志』であります。原本は四百二十巻の大作だそうですが、その大部分は散して、今伝わるものは五十巻、それでもなかなかの大著述というべきでしょう。 そ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
。中世僧侶欧州に充満し怠惰して大食ばかりしたから僧ほど肥えたちゅう諺あり。豕も遊《ゆういつ》大食する故豕ほど肥えたという。それから何となく僧を豕の棒組と見做《....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
一人いたのである。 私の一礼に答えて、 「ご緩り、ご覧なさい。」 二、三の散はあろうが、言うまでもなく、堂の内壁にめぐらした八の棚に満ちて、二代|基衡のこ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に御買上げになることもあった。公卿の家に持ち伝えた日記を、その家の微禄のために散の恐れあるを憂えられて、代物を賜わって宮中に召置かるることもあった。従来歴史家....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。芸術と美と(大袈裟《おおげさ》に祭り上げた芸術と美と)の名のもとに、国民的|淫《いんいつ》を覆《おお》い隠している――しかも一方には、真理だの科学だの知的義....
不周山」より 著者:井上紅梅
長方形の板を載せているのが、竹片を指して、立板に水を流すごとくにいった。「裸※淫で、徳を失い礼を蔑ろにし、度を敗るは、禽獣の行いである。国には常刑あり、ただこ....
初期詩篇」より 著者:原口統三
旅」と共に一高同窓会雑誌『枯葉』に投稿、同誌は校正刷りのまま戦災に遇い、原稿は散した。 かつてはおれの胸の中にも 驕りの花はひらいていた。 かつてはおれの額....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
は廻りもせず、めぐりもせず、なぜに車坂といふぞ。理《り》をつけて答へよといふ。遺《いいつ》答へてこの車坂は二つありやといふ。陶々子《とうとうし》がいやこの坂ば....
年譜」より 著者:原田義人
、すでに書いていたと思われる詩・散文を友人ポラクに送ったが、これらはことごとく散してしまった。 一九〇四年二十一歳 秋から翌五年春まで『ある戦いの手記』を....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
心持になっています。 身方のギベルリイネンも、相手のゲルフェンも、 手を引いて、楽を貪っています。 誰が隣国なんぞを援けようといたしましょう。 てんでにしなく....