作り手[語句情報] » 作り手

「作り手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作り手の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
い集めていた。土地は値打がさがった。自作農で破産をする人間、誰れもかれも街へ出て作り手がなく売りに出す人間、伊三郎が、又、息子の学資に畠の一部を売る場合――秋に....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
「どうつかまつりまして。これから先が大てがらなんだから、お聞きなせえまし。その作り手の人形師がね――」 「わかったのかい」 「いいえ、それがちっともだれだかわ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
れて雪枝を訪問した。雪枝は内弟子に住みこませることを快く引き受けてくれたが、詩も作り手蹟も流麗で、文学にも熱意をもっているので、葉子も古い昵みのように話しがはず....
染吉の朱盆」より 著者:国枝史郎
。塗も蒔も同じ手です。これも素晴らしゅうございます。私など真似も出来ません。だが作り手は知れています。日本に蒔絵師は沢山あっても、これ程の物を作る者は、染吉のほ....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た。 と云うのは、なんとそのお岩が後向きであって、ただ守り袋をさしつける人形の作り手のみが、ひょいと不器用な、動きかたをしたにすぎなかった。 伊右衛門 まだ....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
を滅しなさい。」 「思い返してもぞっとするような出来事を、自分が不幸のもとになり作り手になったあの事情を、なんだって思い出せるか。憎らしい畜生め、おまえがはじめ....
公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
を聞くと笑いながら、 「たしかに、この大根は、一|等賞の資格があります。けれど、作り手がわからないから、賞品を渡すわけにはいきません。」といいました。 「作り人....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
と、どれにも皆|銘が書き入れてあります。または落款が押してあります。銘というのは作り手の名であり、落款というのはその名を記した印形であります。仮令どんなつまらな....