»
作る人
「作る人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作る人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「思い」より 著者:伊丹万作
も同じ一つの社会に咲く花なのである。つまり映画の質を規定するものは、半分はそれを
作る人であるが、他の半分はそれを作らせる社会である。したがつて映画を引き上げるこ....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
それからまもなく山中貞雄の名まえがしげしげと耳にはいるようになり、どんな写真を
作る人か一つ見ておこうというので初めて見たのは「小笠原壱岐守」であつた。作品とし....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
である。此の焼けて灰となった書籍の一冊を読んで大発明をし、大文章を書き、大建築を
作る人があったかも知れない。書籍は少くも五百部千部を印刷するゆえ、一冊や二冊焼け....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
てきかせたのかもしれない。たぶん彼らは天へ移住してしまったのであろう。 草花を
作る人のためには大いに肩を持ってやってもよい。植木鉢をいじる人は花鋏の人よりもは....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
ンを運んで来た。すると夫人は、またその方に心を向けてしまって、これは近所で自慢に
作る人から貰ったとか、この片が種子が少いとか、選り取るのに好意を見せて勧めにかか....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
題詩を見るに及んで、私が軍人でないことを知ったというのである。日本の軍人に漢詩を
作る人はたくさんあるが、シナにはないと見える。 ともかくも私が文字の人であるこ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、商人は言った。 「この珠はもう死んでいるから、役に立たない」 そこで、塑像を
作る人に廉く売って、仏像のひたいの珠に用いるのほかはなかった。 異姓 永....
「流行唄」より 著者:兼常清佐
ろん誰か作った人があるに相違ない。『追分ぶし』も『キソぶし』も『リキューぶし』も
作る人がなくては出来るわけはない。しかしその当時の社会では、それを作るという事が....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
抱かれ、敬愛されてきているのである。だから眼利きの欲望として、再びかようなものを
作る人が出て欲しいとの心情切々たるもののおのずから湧き起こることは、私にも充分認....
「野道」より 著者:幸田露伴
うなものを冠って、鼠紬の道行振を被ているという打扮だから、誰が見ても漢詩の一つも
作る人である。他の二人も老人らしく似つこらしい打扮だが、一人の濃い褐色の土耳古帽....
「ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
ういふものの裏附けがなければ、文明開化も死物にすぎない。 料理や酒には、それを
作る人の気質の復活、誕生が急務だ。出来る限りオイシイ物をつくらうといふ気質がなけ....
「熊の出る開墾地」より 著者:佐左木俊郎
いいと、そこの藤沢という地主が言っているとのことだった。そして吾亮は、食うものを
作る人間が食えなくなったからとて、他の職業に就いたのでは、かえって食うものが少な....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
のごとく重くなり動悸が高まり息苦しくなってきた。 豆腐を買う人は多くなったが、
作る人がなくなり売りにでる者がなくなった。 示談が不調で覚平は監獄へまわされた....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
入のあるものでも金持になることは出来ない。それと同じ事で、たとい如何に沢山の句を
作る人でも、その句を粗略にして書きとめておかないような人はとても一流の作者にはな....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
こういうふうに言ってきますと、去来が写生の大家のように聞こえて、あの主観的の句を
作る人が大家かと怪しむ人が多いでしょう。去来という人はこの「じっと物に眺め入るこ....