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「作兵衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

作兵衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
砲組三十挺の頭である。それに目附畑十太夫と竹内数馬の小頭で当時百石の千場《ちば》作兵衛とがしたがっている。 討手は四月二十一日に差し向けられることになった。前....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いう男で、てめえはどうして識っているんだ」 「名前は作さんと云っています。たしか作兵衛と云うんでしょう」と、長三郎は云った。「わたくしが作さんと懇意になったのは....
島原の乱」より 著者:菊池寛
手の軍は富岡城を攻めた。総軍一万二千分って五軍となす。加津佐の三郎兵衛、口野津の作兵衛、有馬の治右衝門、千々岩の作左衛門以下千五百人、有家の監物、布津の大右衛門....
十二支考」より 著者:南方熊楠
譚や報応譚は極めて多い。今ただ二、三を掲ぐ。『新著聞集』酬恩篇に、相馬家中の富田作兵衛二階に仮寝した夢に、美女来って只今我殺さるるを助けたまわば、末々御守りとも....
鸚鵡のイズム」より 著者:寺田寅彦
るのは私ばかりではないかもしれない。 まあいずれにしても私の大根裁培法が巣鴨の作兵衛氏に笑われる事だけは確かだろうと思った。 こんな事を考えたのが動機となっ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
恐らく地下室は、その時分に造られたものであろう。素行|山鹿甚五右衛門の高弟、望月作兵衛もそこに住み著述をしたということであるが、爾来幾度か住人が変わり、建物も幾....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
、丹頂鶴盃など一通り飲み干したから都合八升。 はるばる下野の国小山から参加した作兵衛というのが七升五合。浅草蔵前の左官蔵前正太が三升。新吉原の大門長次というの....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
蔵の墨染、小亀の角兵衛獅子という贅沢な顔づけがわけもなくありがたかった。「親父が作兵衛、子供が角兵衛」と踊り出すここの繰り返しも軽妙で江戸前だった。総体に江戸茶....