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作興
「作興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
作興の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小田原陣」より 著者:菊池寛
はあがって謡言は終熄したが、要するに今後の問題は、持久戦に漸く倦んだ士気を如何に
作興するかにある。 此の時小早川隆景進言して言うのに、父の毛利元就が往年尼子義....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
と。第二、大衆の生活不安と思想混迷。第三、医療制度の不徹底。第四、宗教復興・精神
作興・の声の利用。というのである。 当らずとも遠からずの説明ではあるが、しかし....
「春桃」より 著者:宮本百合子
「中国の模範青年」であることであった。中国から帰って来た教育家たちが、教会で神学
作興資金の演説をしたあとでは、きまって天錫を壇上に呼び上げて、会衆に紹介する。「....
「村からの娘」より 著者:宮本百合子
る。そして、自分が骨を折って若い男女の冬期間だけの出稼ぎを援助し、「村民の気分を
作興して」例えば娘の身売りを平気でさせる「貞操に関する観念の極めて鈍感であること....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は軍部団のイデオロギーだと考えられるかも知れないが(農村の方に就いては農村精神の
作興はあまり有望ではないと考えられているようだ)、併し元来軍部団は純然たる精神主....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
印刷物ではないが、レコード出版物五種類が発禁になったのも、検閲の背後には国民精神
作興とか「非常時を忘れるな」とかいうイデオロギーが横たわっていたからである。 ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るものである(東朝四月十二日付)―― 一、建国精神・日本精神の確立・精神運動の
作興、日本古典の研究。 二、近代思想の諸相の究明。 三、教育制度の改革。国史....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の肉体にまで食い入るこうした様式の教育が目的とする処は、いうまでもなく国民精神の
作興であった。だからなぜ世間で左翼を取締る治安維持法と、右翼を取締る不法集団取締....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
となく暗示するのである。農村の前資本主義的生活に於ける娯楽の大衆的な貧弱さが精神
作興に打ってつけの健全さに他ならぬとでも云いたいような通俗常識もあるのである。正....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
が多い。彼等の興味は勿論大切である。興味がない生徒に何を強いても、夫が興味自身を
作興するに成功しない限り、まず無益だろうからだ。だが彼等のこの興味をあまり高く評....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
学校教程図書館管理要項より』 四 図書館を中心とする自学自修主義の学風
作興と相待て必要なるは互助教育の復興なり。従来行われたる漢学塾の論講は他にいかな....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て伝教大師は、この戒壇には日本国民残らず全部を登壇授戒せしめて、一挙に民族精神の
作興を企図されたのですが、南都の旧套仏教家の妨害に遭って、生前にはその官許を得ら....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
つくものにあやかるのが善で、そうでないのが悪思想だという風に制定された。国民精神
作興の類が之であり、農村精神
作興などがその農村対策版であったわけだ。この思想統制....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
ある。この時代の日本型ファシズムの高潮にも拘らず、そして多年の思想善導、国民精神
作興、国体明徴、思想動員、精神動員、其の他等々の方寸にも拘らず、日本当局に依然と....