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佞臣
「佞臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
佞臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「李陵」より 著者:中島敦
である。硬骨漢《こうこつかん》汲黯《きゅうあん》が退いた後は、帝を取巻くものは、
佞臣《ねいしん》にあらずんば酷吏《こくり》であった。 さて、武帝は諸重臣を召し....
「盈虚」より 著者:中島敦
だある。忘れるなよ。先夜、汝は主君に何を言上したか? 君侯父子を離間しようとする
佞臣奴《ねいしんめ》! 良夫の顔色がさっと紙の様に白くなる。 之で汝の罪は四....
「三国志」より 著者:吉川英治
む人民の傷みはこんなものじゃないぞ。汝も、廟鼠の一匹だろう。かの十|常侍などいう
佞臣の端くれだろう。その醜い面をさらせよ。その卑しい鼻の穴を天日に向けて哭けっ。....
「三国志」より 著者:吉川英治
くて――」 「何だと」 大喧嘩になった。 曹操の耳に聞えた。もちろん媚態派の
佞臣からである。曹操は憤怒して、 「舌でも噛め」と、獄へほうり込ませた。 崔※....
「三国志」より 著者:吉川英治
は主君の耳へ口をよせた。曹丕の面は弟の天分に対して、嫉妬の情を隠しきれなかった。
佞臣の甘言は、若い主君の弱点をついた。 彼の入れ智慧は、こうであった。今この所....
「三国志」より 著者:吉川英治
たいして、歯の立つ者はいなかった。 ひとり姜維は、面を冒して、諫奏幾度か、 「
佞臣を排されたい」 と、劉禅の賢慮を仰いだ。 饐えたる果物籠の中にあって、一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
との、年来にわたる確執を述べ、つまるところ、このようなはめになったのも、ひとえに
佞臣の讒口によるもので、その張本は義貞であるとし、 「――願わくば、乱将義貞|誅....