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使い賃
「使い賃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使い賃の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
有りますかえ」
安「さ、これを」
作「サ婆さま是で買って来て上げな」
安「
使い賃は遣るよ」
婆「はい畏《かしこま》りました、直《じき》にいって参《まえ》....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
して悪いようなことはなんにも言わなかった。彼は綾衣が返事の文《ふみ》といくらかの
使い賃とを貰って帰った。 ほかに子細はないというので少しは安心したものの、ぬし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
相をきいたら、二十三、四の小がらな男だというんだぞ。――いいか、そら、少ないがお
使い賃じゃ」 小銀を一粒紙にひねって渡したものでしたから、何もかせぎと思ったも....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
し風もようがよろしくばご印籠《いんろう》ものだ。――ね、だんな、かりに辰めが今の
使い賃にその印籠をいただいたと思ってごろうじろ。おくだされあそばす殿さまは今が飛....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
「ああ、八丁堀だよ。右門のだんなさまといやあ、すぐわかるはずだからね。ほら、お
使い賃をあげます。人に知られると、女房が、いや、女ひとり死ぬようなことになるかも....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るので、お倉はすぐに取り上げ婆さんを呼びに行った。そんな使いをたのまれて幾らかの
使い賃を貰うのが、番太郎の女房の役得《やくとく》であった。お倉は気丈な女で、殊に....
「香油」より 著者:水野葉舟
「さ、それはあるかもしれませんな。けれど高いことを言いますぜ。」 「高いって、
使い賃がか? それは仕方がない。とにかく、行ってくれる者をさがしてくれ。」 「へ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
「これをね」とお色は恋文を出した。「いつもの方の所へね。……これが駕籠賃、これが
使い賃、これが向こうのお屋敷の、若党さんへの心付け」 「これはこれはいつもながら....