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使役
「使役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
使役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の法師の眼から見れば、天上皇帝の照覧を昏《くら》まし奉って、妄《みだり》に鬼神を
使役する、云おうようない火宅僧《かたくそう》じゃ。されば仏菩薩は妖魔の類《たぐい....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
、すなわち世の中の人に彼は国の王であったということを知らしむるために万民の労力を
使役して大きなピラミッドを作ったというようなことは、実にキリスト信者としては持つ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
トに利用し、すくなからぬその恩恵に浴しているくせに、熊本博士をつねに奴隷のごとく
使役した。 「腸《はらわた》を用意しておいてくれたろうね」 さっき吹矢はそうい....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
カにおいても、大中小の酋長はいずれもみな神権を持っていて、自由に地水風火の原素を
使役する。ことに雨を降らすに妙を得ている。 バッテル氏によるに、ルアゴンでは畑....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
うとするところに忠実であってくれた。然しこれから私が書き連ねる言葉は、恐らく私の
使役に反抗するだろう。然し縦令反抗するとも私はこれで筆を擱くことは出来ない。私は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
て称えられてきたアテンがこういう有様であったのである。当時のアテン人の間には奴隷
使役が広く行われていた。それで今日保存されている古代の文書の大部分も、遺憾ながら....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
い事にした。道士の術のうちに天狐の法というのがある。天狐は九尾で金色で、日月宮に
使役されているのであるという。 妬婦津 伝えて言う、晋の大始年中、劉伯玉....
「地球要塞」より 著者:海野十三
本民族を叩きだすのだ」 「では、叩きだして、どこへ送るのか」 「適宜《てきぎ》に
使役《しえき》するつもりだ。家僕《かぼく》として、日本人はなかなかよくつとめる」....
「火薬船」より 著者:海野十三
生福利をかんがえてやらねばなりませんでねえ。まるで牛馬か人造人間のように、部下を
使役することは、できません。もっともこれが船火事になったというような非常時なら、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
い。精神肉体がその緊張を失えば、その反動として安逸性が加倍し、われ等として、之を
使役して新規の現象の作製を試むる事は、大いに憚らねばならぬ。殊に物理的の心霊現象....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
というので、彼は普通の囚人とは全然別格の待遇をうけて、他の囚人どもを手下のように
使役するばかりでなく、三日に一度ぐらいは鰻飯などを食って贅沢に生活していた。たび....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
ずかしい義務ではありませんし、どうしても必要な義務です。というのは、見張りにでも
使役にでもいつでも活溌な態度で用意ができていなくてはならないのです。その中隊長は....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
上の関係や構造の近代性を頻りに説明した。磊落を装っているが、若い愛妻の詩的精神に
使役されて、如何にこの噴水構造に苦心したかを暗に談話のうちにほのめかした。そして....
「明るき世界へ」より 著者:小川未明
な雲の下だ。その島に着くと、三|人はひどいめにあった。朝から晩まで、獣物のように
使役された。俺たちはどうかしてこの島から逃げ出したいものだと思ったけれど、どうす....
「天を怖れよ」より 著者:小川未明
ものの如く考えて来た。しかし造物主は、人間の食用のためにし、玩賞のためにし、また
使役するためにせんと、創造したものではなかったでしょう。もし、かく思うならば、誤....