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侍僧
「侍僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
侍僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
き」というのであった。甥の春久上人という竜門寺に居たのが、介抱に来ていた。増賀は
侍僧に、碁盤を持て来いと命じた。平生、碁なぞ打ったことの無い人であるので、
侍僧は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
浅黒いが、どこかに愛嬌があって、また食えないところもありそうです。 で、左右の
侍僧がたしか十余人。 席はいつでもいっぱい。しかもそれが六分通りは婦人。あとの....
「雪の宿り」より 著者:神西清
貞阿はそんな話をして、序でに一慶和尚の自若たる大往生ぶりを披露した。示寂の前夜、
侍僧に紙を求めて、筆を持ち添えさせながら、「即心即仏、非心非仏、不渉一途、阿弥陀....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
のである。 やがて、最後のひびきが、澄みわたった空に消え入るのを待って、和尚は
侍僧を呼んでたずねた。 「今朝の鐘をついたのはだれじゃな。」 「新参の小僧でござ....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
、しかし其の律義さは余程、異っています。或る時、僧を伴れて劇場の前を通りました。
侍僧は芝居を見たくて堪りません。そこで師匠の法眼が劇場の何たるかを知らないのに附....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
宗門中興の偉僧。世に言う「御文章」の筆者。六十九歳。 竹原の幸子坊 上人常随の
侍僧。 堅田の源右衛門 堅田ノ浦の漁師頭。六十二歳。多少武士の血をひいて居る。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
や、宮には疑問ではない。囚われの僧忠円は、宮が梶井の梨本ノ門跡としておわした頃の
侍僧である。べつな意味では近臣といってもいい。 書中には「――この便りは足利家....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
事が載っている。 九州平定のいくさも終ったある日のこと、その大友具簡が、尊氏の
侍僧日野|賢俊にむかい、つくづく懺悔して、こう述懐したというのである。 ――じつ....