侍女[語句情報] »
侍女
「侍女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
侍女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かの光り瞬く木星の軌道は一二年を要する。また二年を要する火星水星、それから太陽の
侍女としてあるときは宵の明星あるときは暁の明星として輝くかの美しい金星などは何の....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
に亀姫の眷属)近江之丞桃六。(工人)桔梗。萩。葛。女郎花。撫子。(いずれも富姫の
侍女)薄。(おなじく奥女中)女の童、禿、五人。武士、討手、大勢。 舞台。天守の五....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
時。 現代。 場所。 海底の琅※殿。 人物。 公子。沖の僧都。(年老いたる海坊主)美女。博士。 女房。
侍女。(七人)黒潮騎士。(多数) 森厳藍碧なる琅※殿裡。黒影あり。――沖の僧都。....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
時。 現代、初冬。 場所。 府下郊外の原野。 人物。 画工。
侍女。(烏の仮装したる) 貴夫人。老紳士。少紳士。小児五人。 ――別に....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
舌ると、 (受取りましょう、ここで可いから。) (お前様は?) (ああ、明神様の
侍女よ。)と言わっしゃった。 月に浪が懸りますように、さらさらと、風が吹きます....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
て、被るものをお授けなさるじゃな。」 「違うよ。――お姫様の、めしものを持て――
侍女がそう言うだよ。」 「何じゃ、待女とは。」 「やっぱり、はあ、真白な膚に薄紅....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
嘲けるような黄色な目、二丈にも余る青い口で、ニヤリとしてやがて沈んだ。海の魔宮の
侍女であろう。その消えた後も、人の目の幻に、船の帆は少時その萌黄の油を塗った。…....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
「撃つやつとどうかな。」段々秋が深くなると、「これまでのは渡りものの、やす女だ、
侍女も上等のになると、段々|勿体をつけて奥の方へ引込むな。」従って森の奥になる。....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
、そのまま、陽炎の縺るるよりも、身軽に前後して樹の蔭にかくれたが、枝折戸を開いた
侍女は、二人とも立花の背後に、しとやかに手を膝に垂れて差控えた。 立花は言葉を....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
っと、うまくいくつもりですといいました。 そういっているとき、当のお姫さまが、
侍女たちのこらず引きつれて、馬にのったまま、お城の中庭へのり込んで来ました。そこ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
為に高田の松平家を呪って、城内に忍び込み、何事をか企てようとしたところを、宿直の
侍女に見出されて捕えられた。それは当主|光長の母堂(忠直の奥方にして、二代将軍|....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
は先口で、云って見れば天一坊の元祖に当る訳。 大名の内幕は随分ダラケたもので、
侍女下婢に馴染んでは幾人も子を産ませる。そんな事は決して珍らしくはなかったので、....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
女ンですかい。」 「可いじゃないか。」 と莞爾したが、勝山の世盛には、団扇車で
侍女が、その湯上りの霞を払った簪の花の撫子の露を厭う日覆には、よその見る目もあわ....
「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」より 著者:上村松園
から白い胸の辺り少し湯上りのぽっと紅潮した皮膚が見えて居ると言った風で……傍には
侍女が一人います。 詩集はかなり繙きましたが白楽天のは殊に愛誦して居りましたし....
「和製椿姫」より 著者:大倉燁子
方に控えていた小女が走りよって、恐る恐る蒲団をかけた。彼は小女の事を美耶子附きの
侍女であると云った。その
侍女も古風な洋服を着て、取りすましていた。 「この部屋の....