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「侍臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

侍臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
」といった。が、それは好意から出た注意というよりも、焦燥から出た叱責に近かった。侍臣は、主君の言葉によって、元の心安さに帰ろうとした。が、そうした意識を伴った心....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ことが出来るか」 「それは易いことでございます」 寿は受けあった。そこで、帝は侍臣三人に言いつけて、その通りの扮装をさせて、夜ふけに宮殿の下を往来させると、寿....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
とがハッキリ分る。 秀吉が、生前大阪城を攻め亡すには、どうしたらよいかと戯れに侍臣に語ったところが、誰も答うる者がなかったので、自分で「一旦扱いをして、濠を潰....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、甚太郎はご前を辷りそのまま姿を消してしまった。 「甚太郎めに何が出来る」信玄は侍臣を顧りみてニヤニヤ苦笑を洩らしたが、間もなく彼の心からはそんな約束をしたこと....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
あった。 「可いな」と宗春は心の中で云った。「俺の持物にしてやろう」 で、彼は侍臣へ訊いた。 「あの女の名は何んというな?」 「はは半太夫と申します」 「うむ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
確かめて遣わす!」 云うと一緒に頼正は羽織を背後へかなぐり捨てた。仰天したのは侍臣である。バラバラと左右に取り付いたが、 「こは何事にござります! 千金の御身....
北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
は大変速かったの」 豊後守は満足そうに、こう云いながら手を延ばし、使者に立った侍臣金弥から、白木の箱を受け取った。 「どれ早速一見しようか。それにしても剛情を....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
こえた。 「天目山へ埋めろ! 天目山へ埋めろ!」 さすがの勝頼も気味悪くなり、侍臣をして天目山へ埋めさせた。 しかし祟りはそればかりではなかった。 天正十....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
。 ずっとあなたに椿の林があって、その中に亭が立っていた。 間もなく幾人かの侍臣と共に、奥医師玄達が小走って来た。大奥の腰元や老女たちも、その後から狼狽て走....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
伝されていた。 時の皇帝は玄宗であった。 「※を見たいものだ」 こんなことを侍臣に洩らした。 呉※の許へ勅使が立った。 出て行かなければならなかった。 ....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
が、ひどくこの唄を気にかけた。 「不祥の唄だ、どうかしなければならない」 こう侍臣に洩らしさえした。侍臣達はみんな不思議に思った。名に負う将軍家斉公ときては、....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
たけ 雨彦 こがねまる 蝗麻呂 けらお 胡蝶 みのり 衛門の妻(声のみ) 陰陽師侍臣 その他平安人の老若男女大勢 合唱隊 (舞台裏にて、低い吟詠調にて『合唱』を....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
すとは! そこで「これより後蛮夷の礼を失するものあらば、之を奏聞すること勿れ」と侍臣に言渡したほどであった。 ところが聖徳太子様の御見解はそれとは反対で、成程....
ハイカラ考」より 著者:木村荘八
重のお召物に、緋の袴を召されて、お馬だった。 明治天皇のお馬の道中には、片脇に侍臣が付き添うて、馬上の陛下に紺蛇の目に銀の蒔絵をしたお傘をさしかけたということ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
命するとき持ってきたすばらしい宝石の数々が一つから一つと売られてゆくし、取りまく侍臣たちはがつがつ飢えている。彼は息子ドン・マノエルとともどもに追いたてられて、....