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供する
「供する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
供するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
さってはどうなの。いい条件らしいじゃありませんか」 「だって、こっちからだして提
供するものはありゃしないからね。僕はワーナー調査団について大西洋まで行くには行っ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
くことはしまいと思う。それはおのずからその人がある。私は単にここに一個の示唆を提
供することによって満足する。私が持って生れた役目はそれを成就すれば足りるのだから....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
せるその宮廷占星術者との伝説の中にも自ら現われているのである。 自然が我々に提
供する進化の無限の可能性を曇らぬ目で認め得るほどの人々は恐らく、自分のため、また....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
の人間として、かくのごとく不可思議な、しかもあまりにも時代錯誤的な話題を天下に提
供することに堪え得ざる屈辱を感じる。しかもなお、それをあえてするゆえんは、日本映....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
を出発する以前に、ようやく出版が出来た「デカダン論」のために、僕の生活費の一部を
供する英語教師の職をやめられかかっていたのだ。 父からは厳格ないましめを書いて....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
、なるべくノロノロとやるようにと命じ、その代りこの時間をウツラウツラと居睡りに提
供することとした。いや全く、近来この日ぐらい気もちよく居睡りをしたことがなかった....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
時のことを思い出して貰いました。笛吹川のことを思い出して呉れる特徴を彼等の前に提
供することができたため、とうとう大変参考になる怪事実を知ることが出来たのです。作....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
んです。これはマベ貝が、普通の真珠貝、つまりアコヤガイに比較して、大型の真珠を提
供するからですが、で、ふと軽い暗示に唆かされた私は、早速このマベ貝を一つ打ち砕い....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
なし能うところの最大のお礼である。それが終了した後で、汽船ブルー・チャイナ号を提
供する。諸君は皆、このチャイナ号に乗って、それぞれ帰国してもらいたい。汽船は、こ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
つ少かりし時、浅草で滝太郎に指環を与えた女賊白魚のお兼である。もとより掏賊の用に
供するために、自分の持物だった風変りな指環であるから、銀流を懸けろといって滝太が....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
拠物件を提示し難き場合もある。われ等は、只吾等の力に及ぶ証明を以て、汝等の考慮に
供するにとどまる。これを採用すると否とは、偏に汝等の公明正大なる心の判断に任せる....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
る課題である。 近くは、我々に最も同化しやすいといわれる朝鮮の人々さえ我々の提
供する映画だけではもの足らず、彼ら自身の映画を作り出すために苦悩をつづけているで....
「広告」より 著者:伊丹万作
てください。 彼の本はおそらく私のこの雑文集に何十倍するだけの心の糧を諸君に提
供するに違いない。 彼の本は沙羅書店から出ている。 おわりに『長子』の中から....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
た。もし人がこれを聞いたら何というでしょう。勝田は気が狂ったのだと、いい笑話を提
供するだけでしょう。実際気が狂っているのかも知れません。迷わされているのかも知れ....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
検査表を出版しておりました半田屋書店に頼みまして、印刷部数の一割を無償で著者に提
供するという条件で六百部印刷をしてその六十部をもらい受け、更に三十部自弁して合せ....