供与[語句情報] » 供与

「供与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

供与の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
のまま、土地の状況により海中または河中に投じ、その生存中より既に一切の生活原素の供与を絶ち、生前においては空気を奪われ、死後においては土を拒まるべし」と。ユスチ....
プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」より 著者:宮本百合子
でも知っている。日本では婦人労働者がその八割六分を占めている繊維工業者らは、実物供与、寄宿舎、光熱、被服、賄等を会社の手に独占して更にそこから儲けている。而も一....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
耕作者を奨励し、そしてそのいずれかに従事する外国人に、一定期間一切無利子で資本を供与した1)。この適宜な努力は、ピイタア一世の既往の業績と相俟って、当然予期せら....
山の人生」より 著者:柳田国男
いう希望が、ついに『義経記』のごとき地方の文学を成長せしめたのだ。これに新材料を供与する人ならば、異常の尊敬を受けたのは当然である。それも作り事と名乗っては、人....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
運命であったかと思われる。それがあたかも今大都市の周辺に、やや引続いて安住の地を供与せられ、いわゆる第二の故郷を念がけている点は、むしろ著しく我々の境涯に似てい....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
力が、もとは今日よりも強かったのであるか。ただしはまた前代の選択、もしくは自然に供与せられたものが、測らずも特に幸いなものであったのか。それを明らかにするために....
黒田如水」より 著者:吉川英治
みたいにのそのそ歩いてみた頃もあるが、近ごろは衰弱のせいか、それが非常に疲れる。供与だけの食物では足らなくなる。余りに飢えるとしまいに空の胃ぶくろが腹の中で暴れ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
欒を攪き乱すことであった。それ故に古風な家々では、正月でも別に彼等のための食物を供与して、その嫉視と妨害とをなだめようとしている。それが盆の方ではことに怖れられ....