供米[語句情報] » 供米

「供米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

供米の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら青年期に移りかける年ごろになって来て、しきりに同行を求めるからで。 神前への供米、『静の岩屋』二冊、それに参籠用の清潔で白い衣裳なぞを用意するくらいにとどめ....
法然行伝」より 著者:中里介山
、或は曼陀羅《まんだら》を安置し、或は不断念仏をはじめて置く。これにみんな供料、供米、修理の足をつけて置いた。これとても全く勧進奉加《かんじんほうが》をしないで....
幼年時代」より 著者:室生犀星
した。私は長い庭の敷石をつたわりながら、朝のすずしい木のかげに白い湯気のあがるお供米を捧げてきてくれるのを見ると、私は涙ぐみたいほど嬉しく神神しくさえ感じた。 ....
天狗」より 著者:室生犀星
みや足なえ憑きものの類が、ふしぎに願をかけると癒るということだった。そして供物や供米を権現堂にそなえてゆくばかりでなく、人々は、荒廃した堂宇に、多くの天狗の額を....
不思議な国の話」より 著者:室生犀星
なんだね。そんなときは、みんな揃って御馳走をこさえ、そして山神に供える鏡餅だとか供米だとか珍らしい初実りの野菜とかを積んで出かけるんです。ちょうど町を朝まだ暗い....